出版社内容情報
「ファシストの宗教にイタリア人が与えた合意は、信頼と理性から発したものだった」――。ムッソリーニとイタリアの群集が向かった、新しい人間による新しい社会の栄光と悲惨。
内容説明
チャーチルが「ローマの天才」と呼び、教皇ピウス11世が「神に遣わされた」と讃えた男はどこで誤ったか?スペイン内戦から謎の処刑まで、ドゥーチェとイタリアの黄昏。
目次
エチオピア一九三五~三六年―狂犬とイギリス人たち
スペイン内戦―善悪の不分明化と陣営の選択
敗北―一九四〇~四三年
ムッソリーニの裏切りとファシズム体制の終焉―一九四三年七月
「イタリア式悲劇」―一九四三年九月
終末
著者等紹介
ファレル,ニコラス[ファレル,ニコラス][Farrell,Nicholas]
英ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学で歴史学を学んだのち、デイリー・テレグラフ社で記者に。1998年夏から、ムッソリーニが生まれ、かつ埋葬されている伊ロマーニャ州プレダッピオに暮らす。現在も新聞・雑誌を舞台に執筆活動を続けている
柴野均[シバノヒトシ]
1948年生。信州大学人文学部教授(イタリア近現代史)。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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CCC
1
時代を動かす人じゃなくて時代に流される人だったのかなー、というのがぱっと浮かんだ感想。本人に考えがなかったわけじゃないけれど、やった判断は他国の事情に大きく影響を受けているので、やりたいことが出来たとは言えないだろう。ヒトラーと活躍時期が被ったのが不幸だったかも。内容に関してはあとがきが結構的を射ていると思う。訳者が本作っても面白そうと思った。しかし、翻訳簡単だったとは書いてあるけど非常に読むのがダルかった。確かに言われてみると一文一文は短かいけれど、リズムの悪さを強く感じた。一本調子だったような。2012/09/30
コラッジョ
0
上巻で言いたい事は言い尽くしたので割愛。
春ドーナツ
0
塩野さんの本でイタリアに興味を持ち、「その後のローマ」が知りたくなって本書を読んだ。2011/12/31
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