ナチ略奪美術品を救え―特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 512,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081068
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ヒトラーの魔手から、フェルメールの名画を奪還せよ! 戦時中、歴史的建造物、美術品、文化財はどのように保護され、救われたのか? 「モニュメンツ・メン」の奮闘に迫る戦記。

内容説明

ヒトラーの魔手から、フェルメールの名画を奪還せよ。戦時中、歴史的な記念建造物、美術品、公文書、文化財はどのように保護され、救われたのか?知られざる「モニュメンツ・メン」の奮闘に迫った、驚愕の戦記ノンフィクション。

目次

第1部 使命―一九三八年~一九四四年(ドイツの外へ;ヒトラーの夢 ほか)
第2部 ヨーロッパ北部(尊敬をかち得る;戦場で集まる ほか)
第3部 ドイツ(米軍の中のドイツ系ユダヤ人;戦闘を生き延びる ほか)
第4部 空白(塩;恐怖 ほか)
第5部 その後(アルトアウスゼーの真相;移動 ほか)

著者等紹介

エドゼル,ロバート・M.[エドゼル,ロバートM.][Edsel,Robert M.]
1956年アメリカ生まれ。ナチによる美術品略奪と連合軍によるその奪還を描いた写真集『ダ・ヴィンチを救う』の刊行や、原作本(白水社刊)が全米批評家協会賞を受賞した、ドキュメンタリー映画『ヨーロッパの略奪』の共同プロデューサーを務める。また数多くの慈善事業に携わり、その顕著な活動が高く評価され、“大統領の奉仕への呼びかけ”賞、“人間への希望”賞などを受賞している

高儀進[タカギススム]
1935年生。早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shintaro

51
500ページ強、難航した。映画のほうが手っ取り早いかも。連合国の砲爆撃から建造物、美術、公文書を守るために召集され、兵士となったキュレーター、芸術家、建築家、学者達、彼らはモニュメンツ・メンと呼ばれた。彼らのミッションは次第にナチに略奪され、岩塩抗、ノイシュバンシュタイン城などに隠された美術品を追跡・保護することに移ってゆく。連合国に渡すくらいだったら爆破する、ヒトラーのネロ命令は生きていた。フェルメールの『占星術師』爆破されなくて良かった。本当にありがとう。僕のMVPはローズ・ヴァラン女史に捧げます。2016/02/06

毒兎真暗ミサ【副長】

29
監督ジョージ・クルーニー『モニュメント・メン』の原作、実話。第二次世界大戦でヒトラーによりあらゆる美術品が強奪された。それを奪還すべく結成されたアメリカの男達の勇姿を描く。戦火の中、水面下で動く専門家。暗躍する兵士(メンバー)。闇夜に小声で誓いをたてる。フランスでは美術品を心配するクレールが情報を発信する。多くの美術品、伝統までも破壊しようとする恐るべき【ネロ指令】に立ち向かえ。未だ発見されていないラファエロの『若者の肖像』などをラストに描き、新たな火を灯す。邦題が頗る粋。『ミケランジェロ・プロジェクト』2023/12/18

キムチ

28
機内で観た映画が非常に面白かった為、予約でゲットできたのはラッキー。というのも映画公開が暗礁に乗り上げたからだ。連合国アメリカのJ・クルーニーがメガホンをとり、意欲的に作ったのは祖国威信を誇るべく立ったのだろうか。戦勝国VS敗戦国、善VS悪という2分論を感じないでもなかったがこういった存在が終戦前にあった事を知っただけでも収穫。monuments menという部隊だそうな。アメリカも文化財の破壊がなかったとは云えぬが、ナチスの所業は目に余り、改めて戦争の破壊という事実にくらくらする。だが猛烈に読み難かった2014/06/20

たみき/FLUFFY

3
第二次世界大戦時、ナチスの略奪と連合軍の空爆から美術品や教会など、歴史的文化財を守ろうとした人達がいた。「MFAA」「モニュメンツ・メン」と呼ばれる彼らの中から中心人物だった10名に焦点をあて、各地にちらばってしまっていたり、ナチスが隠した美術品を探し歩く。それもまだ戦時中に。完全に安全ではないため命を落とす者もいたが、今こうして私達が各国で世界遺産となった建物や美術品を観ることができるのは、彼らのおかげでもある。事実は小説より奇なり。驚くような偶然や運命が重なる展開で面白い。事実が地味って誰が言うのだ。2015/11/05

うみ

3
イギリスの保存科学のニューズレターを読んでる,文化遺産の授業で報告があたったのがこの作者のインタビュー記事。写真が映画っぽいと思ったら,『ミケランジェロプロジェクト』ってタイトルで映画になってて,なぜか日本では公開中止になってた。それはさておき,第二次大戦中に文化財や歴史的建造物の保護なんてやってたのね。…たぶん欧州戦線でだけ。このモニュメンツ・メンの使命感もすごいけども,一学芸員のローズ・ヴァランはもっとすごい。これも形を変えたレジスタンスだな。これがいまの紛争の場でも生かされたらいいのにね。2015/05/24

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