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ビザンツ―驚くべき中世帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 469,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560080986
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C0022

内容説明

羨望の的となった、輝ける文明の歴史。ローマ帝国の継承者として、1000年にわたって東地中海に栄えたビザンツ帝国。その歴史を、政治・宗教・文化・経済など28のテーマを通して、西欧やイスラームとの関係とともに立体的に解説する。

目次

第1部 ビザンツ帝国の基礎(コンスタンティヌスの町;コンスタンティノープル―キリスト教世界最大の都市 ほか)
第2部 古代から中世への移行(イスラームへの防波堤;イコン―新しいキリスト教芸術のかたち ほか)
第3部 中世国家となるビザンツ帝国(「ギリシアの火」;ビザンツの経済 ほか)
第4部 ビザンツの多様性(十字軍を支えたもの;並び立つ塔―トレビゾンド、アルタ、ニカイア、テサロニケ ほか)

著者等紹介

ヘリン,ジュディス[ヘリン,ジュディス][Herrin,Judith]
1942年生まれ。初期キリスト教史、ビザンツ女性史を専攻。キングズ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)の古代末期・ビザンツ学講座名誉教授。皇族女性の活躍を描いた『緋色の女性たち―中世ビザンツ帝国の支配者』は高く評価され、各国で翻訳されている。考古学・美術史にも造詣が深く、現代ビザンツ史研究の第一人者である

井上浩一[イノウエコウイチ]
1947年京都市生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科教授。専門はビザンツ帝国史

足立広明[アダチヒロアキ]
1958年加古川市生まれ。奈良大学文学部准教授。専門は初期ビザンツ、西洋古代末期史

中谷功治[ナカタニコウジ]
1960年大阪市生まれ。関西学院大学文学部教授。専門は中期ビザンツ帝国史

根津由喜夫[ネズユキオ]
1961年群馬県生まれ。金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系教授。専門は中・後期ビザンツ帝国史

高田良太[タカダリョウタ]
1977年ブラジル・サンパウロ生まれ。日本学術振興会特別研究院・皇學館大学非常勤講師。専門は中世のギリシア人ディアスポラ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

組織液

15
前々から読みたいと思っていたビザンツ帝国の概説書です。著者のビザンツ愛がこれでもかってくらい伝わってきますね。ビザンツが7世紀にイスラムに滅されてたらヨーロッパは無かった!と何度も繰り返して主張しています。西洋だと現在でもビザンツ帝国はなんか悪いことがあると引き合いに出されるそうで…() モレア専制公領やプレトン、フォティオス、宦官など他ではあまり詳しくない事柄についても分量を割いていたのはありがたかったです。あとハーラル苛烈王の鎖の乗り越え方強引すぎて草2020/12/12

ぐっちー

13
漫画「エーゲ海を渡る花たち」でトレビゾンド帝国を知って、ビザンツに興味が湧いてきた。他の本にチラッと出てきてもカトリック側から見た一面でしかなかった、千年続いたのに巨大な幻のような国。北から異民族、東からイスラムと大きな敵を抱え、ころころと皇統を変えながら頑なに文化を守って生きながらえた。思えば建国の時から既に瓦解した古代ローマの後裔だったのだ。初めから黄昏た国だったように思えるのは後の世から見ているからだけども。金貨の質を高く維持出来た時代の長さだけでも驚嘆に値する。2020/06/19

Mana

5
工事のおじさんたちにビザンツ史って何を教えてるのかと聞かれて改めて書いてみたのがこの本とのことだけど、初心者には難しいんじゃないかな。ヨーロッパではビザンツ帝国の概要は常識なのかよけく分からないけど。通史ではなくテーマごとに章を分けての解説。女性についての情報量が多かったのが特色かな。著者は他にビザンツの女性についての本を書いているようなんだけど、翻訳がないのが残念。こういう時、原書を読めたらいいのにって思う。2020/08/23

belier

3
著者によるとビザンツ帝国では多民族が調和していたという。そしてその伝統はオスマン朝にも受け継がれた。ギリシア・ローマ・イスラームの成果を西欧へ橋渡ししたのもビザンツの功績だということだ。文化的な側面がよく書かれている格調高い文体の本であった。2016/10/23

Teo

3
冬コミや年末年始の休暇が挟まったので読了に時間がかかったが、普段だともう少し短い期間で読めたと思う。但しボリュームがあるのは確かだ。テーマ毎にビザンツ帝国史を俯瞰していて、ボリュームはあるが読むのが辛くなる事はない。それにしても西欧ではビザンツに対する偏見が大きかったのだとこの本を読んで改めて思った。日本では逆に馴染みの無い分、わざわざ興味を持つ人達にはすんなりビザンツ帝国の存在は受け容れられているのではないか。2011/01/25

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