内容説明
タリバン政権崩壊直後の冬のアフガン―。英国の元外交官が、戦乱の生々しい爪痕と、かつてあった文明の痕跡をたどり、いまだ混迷から抜け出せずにいる国の姿を描く。「王立文学協会賞」「スコットランド芸術協会賞」受賞作。
目次
真新しい公務
戦車が杖に
アジアの縁にいようとも
自分の墓場へ
伝説の鳥フーマ
旅立ち
ブーツ
カシム
非人称代名詞
タジク人の村〔ほか〕
著者等紹介
スチュワート,ローリー[スチュワート,ローリー][Stewart,Rory]
1973年香港生まれ。オックスフォード大学卒業後、英国陸軍スコットランド高地連隊(the Black Watch)を経て、英国外務省に入省。97~99年、インドネシアに赴任したのち、政府代表としてモンテネグロへ。2000~02年、イランからネパールまで、2回に分けて全行程を徒歩で踏破した。その後、イラク暫定統治機構の上級顧問としてイラク南部に赴任したときの功績が認められ、04年に大英勲章(OBE)を受章
高月園子[タカツキソノコ]
翻訳家、ライター。東京女子大学文理学部卒業。英国生活20年以上。英国地方自治体や日系企業関連の実務翻訳のほか、1997年からは文芸翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どんぐり
91
9.11同時多発テロから3か月半が過ぎた2002年、ヘラートからカブールまで歩く一人のイギリス人外交官の記録。時期的には、米英等国際有志連合軍によるタリバンへの攻撃と暫定政府が樹立されたばかりで、危険と隣り合わせにある。旅の目的が、ムガール帝国初代皇帝バーブルの足跡をたどるというのは名目で、実態はアフガニスタンを歩き通す個人的なもの。物好きの人じゃないと、こんな無謀なことはしない。その全行程の記録である。村から村へ、部族長を頼り、土地の人の道案内があり、客人に宿と食事のもてなすムスリムの宗教的義務に頼る→2022/08/28
鮫島英一
13
イランやパキスタンなどを徒歩で旅することに拘り、それをタリバン政権崩壊後のアフガニスタンでも実行した人物の物語。軍隊経験もあり、中央アジア研究者でもある外交官という経歴もあり、普通のバックパッカーとは一味も二味も異なる。殴られるわ、蹴られるわ、銃撃されるわと災難続きの旅だが、あの時期ならさもありなん。アフガニスタンに関する作品は何冊も読んでいるけど、部族や集落のレベルの視点はほとんど接していないので貴重な資料だろう。色々言いたいことは多々あるが、それを差し引いてもこの功績は大だと評価せざるを得ないな。2022/01/22
yooou
8
☆☆☆☆★ 旅行紀で同行するのは犬という鉄板の設定。久々に読み終えるのがもったいないと思うような読書体験でありました。2015/02/02
メルセ・ひすい
6
13-126 赤63 ★5 著者のコンセプト(^0^)興味本位に脚色しない ストイック?に書く! ‘06アフガン復興NPO「ターコイズ・マウンテン基金」…チャールズ皇太子以下350名のメンバー 英下院議員候補者 ゴールの茫漠、荒涼とした地⇒1216年モンゴルのジンギスカン・夷狄の侵攻以前に反映した。(((( ;°Д°)))) それ以降アフガンはニ度と文明を見ない。チストのドームが点在する…霊廟です、ゴール人の信じがたい建造物。このドームは地面と同じ淡い色の泥土煉瓦で構築され、茨や棘※2010/09/03
渓流
5
無味乾燥な原題に比べ、邦題は誠に秀逸。まさしく戦禍のアフガンを犬とただただ歩き、彼らの生活を皮膚でじかに感じつつ、その体験を、最低限の修飾語を使って書いた旅行記。この旅行記は、アフガンが未だ部族社会であり続け、欧米人の好きな民主主義、人権等の世界の普遍からは誠に持って遠い遠いところで生きていることを教えてくれる。素敵な邦題を冠した訳者だけに、巻末の訳者のあとがきがこれ又いい。これにつられて読み進められた点もある。2010/08/05
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