内容説明
わたしたちのチェルフィッチュがきりひらく超リアル日本語演劇の新境地!「ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」「フリータイム」「エンジョイ」を収録したベスト作品集。
著者等紹介
岡田利規[オカダトシキ]
1973年神奈川県横浜市生まれ。演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰。2005年に『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2007年にデビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を発表し、翌年に第二回大江健三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鷹図
4
肝心のチェルフィッチュの演劇を見た事がないから、この戯曲集から読み取った事がまるで見当外れであるかも知れない事は、まぁエクスキューズとしても明記しておきたいのだけれど、本戯曲集では、純粋に出来事‘のみ’を語るという試みがなされている(と思った)。役者は「誰某」の話しを、その心理にまで踏み込んで語りはじめるが、しかしそれは決して誰某本人ではなく、当事者である誰某の事を語る「何者か」、を演じている。それによって出来事は出来事以外を廃し、純粋さを獲得する。…って自分で言ってて分かんねえや。かつて作者は(続く↓)2010/03/12
NагΑ Насy
2
ホットペッパー・クーラー・そしてお別れの挨拶を読む。派遣社員の送別会のシチュエーション。派遣の側にも、社員の側にも、なにか見えない暴力生みたいなのが渦巻いているような感じ。挨拶の、蝉のところが、すごく、というのでもないのだけれど、衝撃だった。2010/09/08
はにに
1
漫喫バイトの会話「エンジョイ」。前半笑えて後半痛い。男優2に同調。2012/07/27
桜井晴也
0
「『言葉としてはすごい普通』とか言って、でも、私が今自分では相当すごいと思ってる、そういう言葉で言えるような他の気持ちと較べものに、一緒にしないでよみたいな自分の気持ちの状態は、普通の程度の言葉なんかじゃ表せないって自分では思うけど、でも、今までその言葉を使ってた歴代の人の気持ちも、実はみんな、どれも今の私みたいにほんとうはすごいもので、てそれぞれ思ってたかもしれなくて、だったら、今の私この私の気持ちも、もしかしたら、」2013/05/27
rinrin
0
テキストでは@@@@なかった。2011/11/14