内容説明
イラクの水上生活民の暮らしを描いた古典的名著!チグリス・ユーフラテス川の合流域にあった広大な湿地帯―。そこには、葦を束ねてつくった家屋に住み、カヌーを操り、魚やイノシシを獲って暮らす人々がいた。この地に長年滞在した英国随一の探検家が、豊かな自然と人々の生活を生き生きと描く。
目次
湿地帯の光景
ふたたび湿地帯の縁へ
イノシシ狩り
カバーブ村に着く
湿地帯住民の第一印象
サダムのゲストハウスにて
湿地帯の村、ブー・ムガイファート
中央湿地帯を渡る
湿地帯のど真ん中へ
歴史的背景
ファルトゥース一族とともに
部族同士の諍い
カバーブ村に戻る
ファーリフ・ビン・マジード
ファーリフの死
葬儀
東武湿地帯
スーダン一族とスウェイド一族の間で
アマーラの家族
一九五四年の洪水
一九五五年の旱魃
ベルベラとゲストハウス
アマーラと部族同士の諍い
湿地帯で過ごした最後の年
著者等紹介
セシジャー,ウィルフレッド[セシジャー,ウィルフレッド][Thesiger,Wilfred]
1910‐2003。アディスアベバ生まれ。イートン校を経てオクスフォード大学卒業。1935年、スーダン政庁に入庁。第二次世界大戦中はスーダン防衛隊、英国情報部特殊部隊などに所属。1945‐49年、アラビア半島のルブ・アル・ハーリーを踏破。1951‐58年、イラク湿地帯に滞在。ハイネマン賞、王立地理協会より創立者記念メダル、アラビアのロレンス記念メダルなどを受賞。1968年には大英勲章(CBE)を受章した
白須英子[シラスヒデコ]
翻訳家。日本女子大学英文学科卒業
酒井啓子[サカイケイコ]
東京外国語大学大学院教授。東京大学教養学部教養学科卒業後、アジア経済研究所に勤務。英国ダーラム大学にて修士号を取得。1986‐1989年、在イラク日本大使館にて専門調査員として勤務。2005年より現職。著書に『イラクとアメリカ』(アジア・太平洋賞大賞受賞、岩波新書)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西東京のハリソンフォード
takao
コカブ
メルセ・ひすい
渓流