内容説明
不屈の個性派たちの歴史。デューク・エリントン、ビリー・ホリデイ、マイルス、コルトレーン、ガトー・バルビエリ…11人の巨匠とともにJAZZとは何かを探究する、ジャズ・エッセイの記念碑的な名著。
目次
オーケストラだった男
レディ・デイ
ただひとりのルイ
メインストリームの世代
白人のメインストリーマー
マイルス(ひとりが)何マイルも先を
ミンガスのビジョン
偉大なる斑らの鳥
エクスプレス・トレーン
セシル・テイラーの精神・音楽
黒い帽子をかぶった第三世界のミュージシャン
ジャズの政治経済
最後の(オープン・エンディングの)コーラス
著者等紹介
ヘントフ,ナット[ヘントフ,ナット][Hentoff,Nat]
1925年、ボストン生まれ。米国におけるジャズ批評の第一人者。少年小説の名手としても人気を集める。政治問題にリベラルな立場からの発言をつづけ、『ヴィレッジ・ヴォイス』で長年にわたりコラムを連載
志村正雄[シムラマサオ]
1929年生。1953年東京外語大卒。アメリカ文学専攻。東京外国語大学名誉教授、鶴見大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mingus
3
ジャズジャイアンツたちをフォーカスしながら彼らとの邂逅、残された言葉、伝説を通してジャズとは? という根本を巡る物語。レイディやデューク、サッチモの味の深さは言うまでもないし、ミンガスとコルトレーンはやはり俺得なコンテンツで充分に満足過ぎるのだけれども、あまりにも作者の思いが重すぎて、ジャズに中々浸かってない方にはしんどいだろうなぁと思ってしまう。本当にジャズマンのその重い言葉が息継ぎさせぬアドリブばりに溢れているのだから。でもこの本に出会えた最たる大収穫はセシルテイラーとマリガンの再認識、目醒めだった。2018/06/13
大竹 粋
1
子供の頃初めてジャズへの憧れを感じた本「ジャズ・カントリー」の作者ナット・ヘンホフ。ジャズを知識ではなく、あくまで主観的なジャズへの愛を語るヘンホフの文章に酔える本。音楽の根底にある一番大切なことが、時代も肌の色も関係がないことが証明される本でもあります。2010/03/07
tanikenn
0
すごく共感する部分と、ん?? な部分も散見 だが、ジャズの名著であることにはかわらないと思う2019/01/11
yorukumalight
0
チャールズミンガスは斧使い2018/02/02