出版社内容情報
歴史家、劇作家として著名なジョルジュ・ルノートルは、とりわけフランス革命やナポレオンの逸話的歴史によって多くの読者を得た。細々とした史実を同時代人の回想録や綿密な現地調査で丹念に拾い集め、読者を歴史の現場に連れていく。本書は波瀾万丈のナポレオンの生涯に叙事詩的照明を当てる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
16
幼年学校からセントヘレナ島で死ぬまで、「細々とした史実」を「同時代資料から集めた」ナポレオン・ボナパルトの逸話集である。ジョルジュ・サンドの回想に出てくるナポレオンとの逢瀬が、ナポレオンの日録から裏付けられたりするなど、歴史の余滴は随分妙味に満ちていると思うほかない。無論『ナポレオン~覇道進撃』にも、この本からのエピソードが取り入られており、老親衛隊の兵士が、エルバ島へ向かうナポレオンに、随行を懇願するセリフが、そのまんま引用されていたりする。この本のエピソードがあの絵で再現された事であるよ。2021/09/08




