出版社内容情報
1950年代前半、アイルランドの田舎から大都会ブルックリンへ移住した少女の物語。巧みな会話と心理描写、映画化も話題を呼んだ長篇。
【目次】
内容説明
舞台はアイルランドの田舎町エニスコーシーと、ニューヨークのブルックリン、時代は1951年ごろから2年間あまり。主人公アイリーシュはエニスコーシーに母と姉と共に暮らす若い娘。女学校を出て、才気はあるが、地元ではろくな職もないので、神父のあっせんでブルックリンに移民する。そしてアイリッシュ・コミュニティの若い娘たちが住む下宿屋に暮らし、デパートの店員となるが、ホームシックに悩む。やがて簿記の資格を取るため夜学に通うようになり、週末にはダンスホールへ行く。そこでイタリア移民の若者トニーと恋に落ちるが、思わぬ事情でアイルランドに帰国する。ブルックリンへ戻るつもりでいたが彼女は、地元でハンサムなジムと再会する…。当時の社会と文化の細部を鮮やかに再現し、巧みな会話と心理描写が冴えわたる傑作長篇。コスタ小説賞受賞作品。
著者等紹介
栩木伸明[トチギノブアキ]
1958年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、早稲田大学文学学術院教授。専門はアイルランド文学・文化。著書に『アイルランドモノ語り』(みすず書房、第65回読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞)などがある
トビーン,コルム[トビーン,コルム] [T´oib´in,Colm]
1955年、アイルランド南東部ウェックスフォード州のエニスコーシー生まれ。早い時期から自分で同性愛者であることを公にしている。80年代後半に最初の小説The Southを書き、1990年に出版する。二作目The Heather Blazing(1992)(『ヒース燃ゆ』松籟社)はアンコール賞を受賞、小説家ヘンリー・ジェイムズの晩年を描いた第五作The Master(2004)(『巨匠―ヘンリー・ジェイムズの人と作品』論創社)は、ブッカー賞最終候補になったほか、IMPACダブリン文学賞、ロサンゼルス・タイムズ・ノベル・オブ・ザ・イヤーなどを受賞する。『ブルックリン』は小説第六作で、2009年のコスタ小説賞を受賞、2024年に続編の『ロングアイランド』が刊行され、主人公アイリーシュのその後の人生が描かれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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