出版社内容情報
身に覚えのない殺人の罪で収監中の元理髪店主イシドロ・パロディが、面会人が持ち込む数々の難事件を解き明かしていく探偵小説連作集。
内容説明
イスラム教の加入儀礼の最中に宗派の指導者が殺され、容疑をかけられた新聞記者。急行列車内で起きたダイヤ窃盗と殺人事件に巻き込まれた舞台俳優。雲南の至聖所から盗まれた宝石を追ってブエノスアイレスへやって来た中国人魔術師の探索行…。身に覚えのない殺人の罪で投獄された元理髪店主イシドロ・パロディが、面会人が持ち込む数々の難事件を解き明かす。ボルヘスとその盟友ビオイ=カサーレスによる奇想と逆説に満ちた探偵小説連作集。“2001本格ミステリ・ベスト10”第1位。
著者等紹介
ボルヘス,ホルヘ・ルイス[ボルヘス,ホルヘルイス] [Borges,Jorge Luis]
アルゼンチンの作家・詩人。1899年ブエノスアイレス生まれ。幼少より父親の蔵書を耽読、10代後半を過ごしたヨーロッパでは前衛的な芸術運動に触れる。1921年に帰国すると文学活動を開始し、第一詩集『ブエノスアイレスの熱狂』(23)を刊行、短篇集『汚辱の世界史』(35)、『伝奇集』(44)、『エル・アレフ』(49)、エッセー集『続審問』(52)などで世界的な評価を得た。H・ブストス=ドメック名義でビオイ=カサーレスと『イシドロ・パロディ 六つの難事件』(42)、『ブストス=ドメックのクロニクル』(67)などを合作、探偵小説叢書やアンソロジーを共同編集している。1986年死去
ビオイ=カサーレス,アドルフォ[ビオイカサーレス,アドルフォ] [Bioy‐Casares,Adolfo]
アルゼンチンの作家。1914年ブエノスアイレス生まれ。早くから創作を志し、17歳の時ボルヘスと知り合う。習作時代の後、1940年、ボルヘスの序文を付して出版された『モレルの発明』で作家としての地位を確立する。『脱獄計画』(45)、『英雄たちの夢』(54)、『豚の戦記』(69)、『日向で眠れ』(73)他の長篇に加え、幻想的な短篇の名手でもあった。1999年死去
木村榮一[キムラエイイチ]
1943年、大阪府生まれ。神戸市外国語大学卒業。同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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