白水Uブックス 海外小説永遠の本棚<br> 見えない人間〈上〉

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見えない人間〈上〉

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  • サイズ B40判/ページ数 420p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560072318
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

見えない存在となった黒人青年の遍歴

 「僕は見えない人間である。僕の姿が見えないのは、単に人が僕を見ないだけのことなのだ」町の有力者の集まりでバトルロイヤルに参加させられ、演説を行なった代償に、黒人大学の奨学金を貰った〈僕〉は、北部出身の白人理事を旧奴隷地区へ案内するという失敗を犯して、大学を追い出されてしまう。学費を稼ぐためニューヨークへやってきたが、就職活動はうまくいかず、たまたま発揮した演説の才を見込まれて政治運動に参加することに……。ビル地下の穴ぐらに住む黒人青年の遍歴とピカレスクな冒険を描いた20世紀アメリカ文学の名作。全米図書賞受賞。警官による黒人射殺事件を契機にBLM運動が世界的な広がりを見せているが、現在の社会において「見えない」存在と化しているのはアメリカ黒人だけではない。いま読まれるべき小説。

内容説明

町の有力者の集まりでバトルロイヤルに参加させられ、演説を行なった代償に、黒人大学の奨学金を貰った“僕”は、北部出身の白人理事を旧奴隷地区へ案内するという失敗を犯して大学を追い出されてしまう。学費を稼ぐためニューヨークへやってきたが、学長の紹介状は役に立たず、ようやく採用されたペンキ工場ではさらなる災難が…。地下の穴ぐらに住み、不可視の存在となった黒人青年の遍歴を描いた20世紀アメリカ文学の名作。全米図書賞受賞。

著者等紹介

エリスン,ラルフ[エリスン,ラルフ] [Ellison,Ralph]
1914‐1994。オクラホマ・シティに生まれる。黒人大学のタスキーギ学院で作曲を専攻するが、ニューヨークへ移住してハーレムで働きながら彫刻と写真を学ぶ。知遇を得た黒人文学の先駆者リチャード・ライトに勧められ、書評や評論、短篇小説を雑誌に発表し始める。第二次大戦後、1952年に発表した長篇『見えない人間』は絶賛を浴び、全米図書賞を受賞。その後、各地の大学でアメリカ文学とロシア文学を講じながら執筆を続けた。ニューヨークの自宅アパートで膵臓癌のため死去

松本昇[マツモトノボル]
1948年、長崎県生まれ。アメリカ文学者。明治大学文学部卒業、同大学院博士後期課程満期退学。現在、国士舘大学名誉教授、口之津歴史民俗資料館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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sayan

35
ジャズの専門家であった著者は、即興(インプロビゼーション)を本書でも活かす。創作したり主題を発展させ、本書の読み所である主人公の演奏ならぬ演説は非常に魅力的。そこでは聴衆が魅了され、時に反発する過程が臨場感を持って記される。「剥奪された」場面は印象的だ。この事は、1930年代という時代背景から映画「A time to kill」の裁判シーンを彷彿させ緊張感があった。常に複雑な人間関係に翻弄され、主人公の出たところ勝負の演説内容は、単なるモデル・マイノリティを超えた自身の位置付けを視野に即興的に表現される。2021/03/03

塩崎ツトム

14
読んでいてしんどい本。主人公の「ぼく」(周囲の人間が名を訪ねる機会は多々あるが、読者が知ることはない)はアメリカ合衆国の民族問題の壁に多々ぶつかるが、それが一体、白人が建てたものなのか、それとも先回りして黒人が建てたものなのか、あるいは両者が共謀して建てたのか、それがついぞわからない。映画「グリーン・ブック」や「ブラインドスポッティング」でも語られたが、アメリカとは「ニガー性」の押し付け合いゲームの地だった。2022/04/29

まこ

14
見えないとは、存在を認識されないこと。主人公は若い頃から、期待を裏切られ、考えをねじ曲げられる形で見えない扱いを受けてきた。背後にある黒人差別も、地域の違いに白人より上になろうとする黒人がいたりと複雑。そんな中で、主人公は周りと上手くやっていくことをやめていくのではないか。ニューヨークの街並みに心を弾ませ、貰ったお芋が美味しいでも救われなかった。2021/11/15

Э0!P!

6
最初の章が何を言っているんだという感じの語りだが、段々と引き込まれていく。作者は、集団が動き始める描写が得意なようだ。演説上手の将来を期待されていたインテリ黒人青年が思いも寄らない裏切りを経験し、恐るべき能力を開花させる。2024/06/04

のりまき

5
面白い。序文が長くて閉口したが、物語が始まってからはあっという間。大丈夫かしら?この人は。何だか純粋過ぎて心配になる。学長の悪辣さ。ペンキ工場や病院の非人道的扱い。この先どうなっていくのか。心配しながら下巻へ。2021/02/19

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