白水Uブックス<br> 来福の家

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白水Uブックス
来福の家

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  • サイズ B40判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560072080
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

台湾生まれ、日本育ちの主人公は、三つの母語の狭間で格闘する――。すばる文学賞佳作受賞の鮮烈なデビュー作「好去好来歌」を収録。3つの言語が奏でる新しい文学
 『台湾生まれ 日本語育ち』の著者の鮮烈なデビュー作、Uブックス版で登場!
 台湾人の両親のもと、台湾で生まれ、日本で育った19歳の楊縁珠は、大学の中国語クラスで出会った麦生との恋愛をきっかけに、3つの言語が交錯する家族の遍歴を辿り、自分を見つめ直すが――。すばる文学賞佳作の「好去好来歌」に、希望の光がきざす表題作を併録。『台湾生まれ 日本語育ち』とあわせて読むと、著者の成長の過程も辿ることができる。
 「ニホンゴ、中国語、台湾語、ママ語、すべて音として同等に混ざって生きている言葉たちを、温さんが文字として示していくそのありさまが、日本社会の中で自明ではない存在の人たちの生きざまそのものを表現している。そのほとばしるような熱い生の感覚が、この小説の言葉からはあふれてくる」(解説・星野智幸)

温 又柔[オン ユウジュウ]
作家。1980年台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。11年『来福の家』(集英社)を刊行。同年9月白水社のHPで「失われた?母国語?を求めて」の連載スタート。(15年5月まで)2013年音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動<言葉と音の往復書簡>を開始。同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』(大川景子監督)に出演。2015年12月、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)を刊行。同書で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

内容説明

台湾で生まれ、日本で育った楊縁珠は、大学の中国語クラスで出会った麦生との恋愛をきっかけに、三つの言語が交錯する家族の遍歴を辿り、自分を見つめ直すが―。すばる文学賞佳作受賞の鮮烈なデビュー作「好去好来歌」に、希望の光がきざす表題作を併録。日本語、台湾語、中国語が奏でる新しい文学の誕生!

著者等紹介

温又柔[オンユウジュウ]
作家。1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。2015年12月、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)を刊行。同書で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋 眉雄

18
両作品とも良い人間しか出てきませんし、どちらも作者の感受性が溢れているような、しかし手触りがまるで違う物語二編。この二つの物語を並べて一冊にしたのが、奥行きが感じられて凄くイイなと思いました。あとがきより『未だに、私が書かなければ誰にも書かれないであろう小説を、どのように書けばよいのか手探りする日々です。筆力がなかなか追いつかず途方に暮れてばかりなのですが、どうしてだか書きたいという思いだけは尽きそうにありません。』2023/02/21

shoko

15
台湾生まれ、日本語育ちの主人公たちを描く二作を収録。一作目では、主人公は周囲の日本人の言葉尻から期待値を汲み取り、静かにそれを体現しますが、ときにその理不尽さや自己矛盾にぶち当たり、込み上がる怒りを発露させます。それが胸を衝きました。物心がつく前から日本に暮らし、同じ場所・文化・言葉を共有しているにも関わらず線引きされてしまうことへの恐怖を感じさせる一作目から翻って、二作目は自分はそのままの自分で居心地が良いという朗らかさが底流しており、この二作の組み合わせが一冊に収められていることにすごく感動しました。2021/08/28

タカラ~ム

14
著者自身を投影しているのであろうふたりの主人公(「好去好来歌」の楊縁珠、「来福の家」の許笑笑)は、台湾人というアイデンティティを有し、日本で暮らしている。恋人がいて、家族がいて、傍目には幸せな人生を生きているように見えるが、やはり台湾人であることが見えない壁を作っている。日本で日本語で暮らしているのに日本人とは違う。重く苦しいテーマであるにも関わらずユーモアたっぷりに描き出された物語だ。2017/05/20

圓子

8
これはよい本です。柔らかく気負わない筆致で異質であることの重大さとどうでもよさを、明解に描き出す。舞台と時代設定ゆえの避けられない痛みも。ごく真っ当な恋愛小説でもあり、家族小説でもあり、そんなのすごく久しぶりに読んだもんだから、少々「わーーっ」となっています。2016/11/06

八朔

7
たまたま、温氏の話を聞く機会があり、日本語や出自に対する思いを聞き、この本を読み始めました。「好去好来歌」も表題作も主人公は似た境遇で育っているのでが、日々、感じることは全く違うようです。このように、「台湾人だから」、「日本育ちだから」と一括りにせず、それぞれの人が違っていると温氏は言いたかったのではないかと思いました。2018/10/04

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