出版社内容情報
名作「開けっぱなしの窓」「お話上手」他、軽妙な話術とウィットが冴えわたるサキの名短篇集を初の全訳。挿絵エドワード・ゴーリー。
十月の午後というのに窓を開けっぱなしにしているのはなぜか。少女の話では、三年前、このフランス窓から猟に出ていった叔母の夫と弟二人が荒地の沼に呑まれてしまう事件があった。三人がいつか帰ってくると信じている叔母は、以来、この窓を開けたままにしているというのだが……ショートショートの名作「開けっぱなしの窓」。列車内で騒ぎ立てる子供たちを大人しくさせるため、相客になった独身男が話して聞かせた??やんなるくらい良い子?≠フお話とは……反教訓的な皮肉の利いた「お話上手」など、全36篇を収録。
生彩ある会話と巧みなツイスト、軽妙な笑いの陰に毒を秘めたサキの名短篇集『けだものと超けだもの』(1914)を初の全訳。いきいきとした新訳で原作の味を伝える、好評『クローヴィス物語』に続くサキ短篇集第二弾。エドワード・ゴーリーの挿絵を収録。
女人狼
ローラ
大豚と私
荒ぶる愛馬
雌鶏
開けっぱなしの窓
沈没船の秘宝
蜘蛛の巣
休養にどうぞ
冷徹無比の手
出たとこ勝負
シャルツ-メッテルクルーメ方式
七羽めの雌鶏
盲点
黄昏
迫真の演出
テリーザちゃん
ヤルカンド方式
ビザンチン風オムレツ
復讐(ネメシス)記念日
夢みる人
マルメロの木
禁断の鳥
賭け
クローヴィスの教育論
休日の仕事
雄牛の家
お話上手
鉄壁の煙幕
ヘラジカ
「はい、ペンを置いて」
守護聖人日
納戸部屋
毛皮
慈善志願者と満足した猫
お買い上げは自己責任で
訳者あとがき
【著者紹介】
本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年、英領ビルマ(現ミャンマー)で生まれる。父親はインド帝国警察の監察官。幼くして母を亡くし、英国デヴォン州で祖母と二人のおばに育てられる。父親と同じインド警察勤務の後、文筆家を志し、1902年から1908年まで新聞の特派記者としてバルカン半島、ワルシャワ、ロシア、パリなど欧州各地に赴任。その後ロンドンに戻り、辛辣な諷刺とウィットに富んだ短篇小説を「サキ」の筆名で新聞に発表。『ロシアのレジナルド』(1910)、『クローヴィス物語』(11)、『けだものと超けだもの』(14)などの作品集で短篇の名手として評価を集める。第一次世界大戦が勃発すると志願兵として出征、1916年、フランスの西部戦線で戦死した。没後まとめられた短篇集に『平和の玩具』(19)、『四角い卵』(24)がある。
内容説明
十月の午後というのに窓を開け放しているのはなぜか。少女の話では、三年前に叔母を襲ったある悲劇が関係しているというのだが…名作「開けっぱなしの窓」。列車内で騒ぐ子供たちに相客の男がした“やんなるくらい良い子”のお話とは…「お話上手」他、生彩ある会話と巧みなツイスト、軽妙な笑いの陰に毒を秘めた短篇の名手サキの傑作、全36篇。挿絵エドワード・ゴーリー。
著者等紹介
サキ[サキ] [Saki]
本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年、英領ビルマ(現ミャンマー)で生まれる。父親はインド帝国警察の監察官。幼くして母を亡くし、英国デヴォン州で祖母と二人のおばに育てられる。父親と同じインド警察勤務の後、文筆家を志し、1902年から1908年まで新聞の特派記者としてバルカン半島、ワルシャワ、ロシア、パリなど欧州各地に赴任。その後ロンドンに戻り、辛辣な諷刺とウィットに富んだ短篇小説を「サキ」の筆名で新聞に発表。短篇の名手として評価を集める。1916年、フランスの西部戦線で戦死した
和爾桃子[ワニモモコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
HANA
藤月はな(灯れ松明の火)
❁Lei❁
星落秋風五丈原
-
- 和書
- ねえ、ぴよちゃん 〈7〉
-
- 和書
- 1914年8月 〈下〉