白水Uブックス<br> けだものと超けだもの

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白水Uブックス
けだものと超けだもの

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  • サイズ B40判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560072042
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

名作「開けっぱなしの窓」「お話上手」他、軽妙な話術とウィットが冴えわたるサキの名短篇集を初の全訳。挿絵エドワード・ゴーリー。

十月の午後というのに窓を開けっぱなしにしているのはなぜか。少女の話では、三年前、このフランス窓から猟に出ていった叔母の夫と弟二人が荒地の沼に呑まれてしまう事件があった。三人がいつか帰ってくると信じている叔母は、以来、この窓を開けたままにしているというのだが……ショートショートの名作「開けっぱなしの窓」。列車内で騒ぎ立てる子供たちを大人しくさせるため、相客になった独身男が話して聞かせた??やんなるくらい良い子?≠フお話とは……反教訓的な皮肉の利いた「お話上手」など、全36篇を収録。
 生彩ある会話と巧みなツイスト、軽妙な笑いの陰に毒を秘めたサキの名短篇集『けだものと超けだもの』(1914)を初の全訳。いきいきとした新訳で原作の味を伝える、好評『クローヴィス物語』に続くサキ短篇集第二弾。エドワード・ゴーリーの挿絵を収録。

女人狼
ローラ
大豚と私
荒ぶる愛馬
雌鶏
開けっぱなしの窓
沈没船の秘宝
蜘蛛の巣
休養にどうぞ
冷徹無比の手
出たとこ勝負
シャルツ-メッテルクルーメ方式
七羽めの雌鶏
盲点
黄昏
迫真の演出
テリーザちゃん
ヤルカンド方式
ビザンチン風オムレツ
復讐(ネメシス)記念日
夢みる人
マルメロの木
禁断の鳥
賭け
クローヴィスの教育論
休日の仕事
雄牛の家
お話上手
鉄壁の煙幕
ヘラジカ
「はい、ペンを置いて」
守護聖人日
納戸部屋
毛皮
慈善志願者と満足した猫
お買い上げは自己責任で

訳者あとがき

【著者紹介】
本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年、英領ビルマ(現ミャンマー)で生まれる。父親はインド帝国警察の監察官。幼くして母を亡くし、英国デヴォン州で祖母と二人のおばに育てられる。父親と同じインド警察勤務の後、文筆家を志し、1902年から1908年まで新聞の特派記者としてバルカン半島、ワルシャワ、ロシア、パリなど欧州各地に赴任。その後ロンドンに戻り、辛辣な諷刺とウィットに富んだ短篇小説を「サキ」の筆名で新聞に発表。『ロシアのレジナルド』(1910)、『クローヴィス物語』(11)、『けだものと超けだもの』(14)などの作品集で短篇の名手として評価を集める。第一次世界大戦が勃発すると志願兵として出征、1916年、フランスの西部戦線で戦死した。没後まとめられた短篇集に『平和の玩具』(19)、『四角い卵』(24)がある。

内容説明

十月の午後というのに窓を開け放しているのはなぜか。少女の話では、三年前に叔母を襲ったある悲劇が関係しているというのだが…名作「開けっぱなしの窓」。列車内で騒ぐ子供たちに相客の男がした“やんなるくらい良い子”のお話とは…「お話上手」他、生彩ある会話と巧みなツイスト、軽妙な笑いの陰に毒を秘めた短篇の名手サキの傑作、全36篇。挿絵エドワード・ゴーリー。

著者等紹介

サキ[サキ] [Saki]
本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年、英領ビルマ(現ミャンマー)で生まれる。父親はインド帝国警察の監察官。幼くして母を亡くし、英国デヴォン州で祖母と二人のおばに育てられる。父親と同じインド警察勤務の後、文筆家を志し、1902年から1908年まで新聞の特派記者としてバルカン半島、ワルシャワ、ロシア、パリなど欧州各地に赴任。その後ロンドンに戻り、辛辣な諷刺とウィットに富んだ短篇小説を「サキ」の筆名で新聞に発表。短篇の名手として評価を集める。1916年、フランスの西部戦線で戦死した

和爾桃子[ワニモモコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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紅はこべ

96
気に入らない相手に壮大な悪戯を仕掛けたり、荒唐無稽な法螺話で煙に巻くのがクローヴィス流。本作では男爵夫人が登場しない代わり、少女版クローヴィスのヴェラ・ダーモット、中年版のサー・ラルワースが活躍。お気に入りはローラ、シャルツ-メッテルクール方式、納戸部屋…いやいや、全部好き!毛皮は英語の諺が元になってるのね。鉄壁の煙幕と慈善志願者と満足した猫の教訓は、読書に熱中している人の邪魔をしてはいけないということ。お話上手の独身男のお話は現代日本なら、炎上案件かな。2016/10/26

HANA

75
頁を捲る手が止まらないのに、ずっと読んでいたい。久々にそういう思いをした。名作「開けっぱなしの窓」があると思えばクローヴィスが縦横無尽に弁舌をふるう作品あり、その一方「蜘蛛の巣」のような寒気を覚える作品ありで一頁たりとも飽きる事が無い。「シャルツ‐メッテルクルーメ方式」など「反安静療法」に迫る悪戯の傑作だし、「出たとこ勝負」「鉄壁の煙幕」はおっさん二人が会話してるだけなのに笑いを押さえられない。「沈没船の秘宝」「ヤルカンド方式」とか「雄牛の家」は最後の一行が最高だし。読み終えるのが勿体なかった一冊でした。2016/01/15

藤月はな(灯れ松明の火)

73
解説での可愛すぎる幼少期のサキがどうしても『アダムス・ファミリー』のウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)に見えてしゃあない…。「もし、クロヴィースをゴキブリに変えて足で踏み潰すことが出来るなら、すぐにそうしただろう」という毒っ気がある共感しやすい文章の登場に爆笑。「復讐記念日」は中々、良いアイディア!条件に"調子に乗りすぎる肉親にも適用、可"があるなら私も参加したい!!そして本当に一度、勃発してしまった動物絡みの近所トラブルは長いこと、尾を引きずりやすいよね…。2016/03/05

星落秋風五丈原

38
本当の中身は『イケズと超イケズ』笑えた。しらっとして痛い事をいうクローヴィスはともかく、表紙絵の『開きっぱなしの窓』は騙そうとしている少女と人の良い騙される男と、そうとは知らずに騙す方に加担する家人のバミューダトライアングル。莫大な財産を持つ男性と娘を結婚させようと目論む母親。彼の祖母が結婚相手にと望んでいたのはきっつい女性。祖母が愛したヘラジカが大衆受けする行動に?出る『ヘラジカ』「恋人と話したいからトランプを叔母とやって」という従姉の願いを断ったばかりに自分が最も欲しかったものをかっさらわれる『毛皮』2016/02/09

くさてる

31
ほとんどが既読だったけれど、それだけ選りすぐりの作品集ということで、読み応えありました。サキ独特の意地悪い(本当に!)ユーモアは猛暑にうってつけの一服の清涼剤のよう(本当に?)。個人的に好きなのは、クローヴィスのひどい悪戯が映像的に目に浮かんで笑ってしまう「女人狼」、若奥様の思いがとんでもない形で裏切られる「蜘蛛の巣」などなど。2016/08/10

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