出版社内容情報
16世紀のアステカ王国、コルテス率いる侵略軍に三発の弾丸で立ち向かう暴れ伯グルムバッハ。騙し絵のように変転する幻想歴史小説。
アステカ征服綺譚――三発の魔弾の物語
十六世紀、神聖ローマ帝国を追放された??ラインの暴れ伯爵?<Oルムバッハは新大陸に渡り、アステカ王国のインディオたちに味方して、征服者コルテス率いるスペインの無敵軍に立ち向かった。グルムバッハは悪魔の力を借りて、コルテス軍の狙撃兵ノバロの百発百中の銃を手に入れるが、その責を問われ絞首台に上ったノバロは、死に際に三発の銃弾に呪いをかける。「一発目はお前の異教の国王に。二発目は地獄の女に。そして三発目は――」コンキスタドール(征服者)時代のメキシコを舞台に、騙し絵のように変幻する絢爛たる物語を、巧みなストーリーテリングで描き切った幻想歴史小説。大戦間ドイツで絶大な人気を博し、ボルヘス、カルヴィーノ、グレアム・グリーンら、名だたる目利きたちが愛読、世界的な再評価が進んでいる稀代の物語作家ペルッツの長篇第一作。
【著者紹介】
1882~1957年。プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住、文筆活動を始める。『第三の魔弾』(1915)、『ボリバル侯爵』(20)、『最後の審判の巨匠』(23)、『スウェーデンの騎士』(36)など、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。1938年、ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後の代表作に『夜毎に石の橋の下で』(53)がある。ボルヘス、カルヴィーノらが愛読し、近年、世界的な再評価が進んでいる。
内容説明
神聖ローマ帝国を追放され、新大陸に渡った“ラインの暴れ伯爵”グルムバッハは、アステカ国王に味方して、征服者コルテス率いるスペインの無敵軍に立ち向かった。グルムバッハは悪魔の力を借りて敵の狙撃兵ノバロの百発百中の銃を手に入れるが、その責を問われ絞首台に上ったノバロは、死に際に銃弾に呪いをかけた。「一発目はお前の異教の国王に。二発目は地獄の女に。そして三発目は―」騙し絵のように変幻する物語、幻想歴史小説の名作。
著者等紹介
ペルッツ,レオ[ペルッツ,レオ] [Perutz,Leo]
1882年、プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住、文筆活動を始める。コンキスタドール時代の新大陸を舞台にした歴史小説『第三の魔弾』(1915)で注目を集め、幻想的な歴史小説や冒険小説で人気を博した。1938年、ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後の代表作に『夜毎に石の橋の下で』(53)がある。1957年死去。近年、世界的な再評価が進んでいる
前川道介[マエカワミチスケ]
1923年、京都市生まれ。京都大学文学部卒業。同志社大学名誉教授。ドイツ文学者。2010年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
星落秋風五丈原
pyoko45
おおた
Tui