白水Uブックス<br> ユニヴァーサル野球協会

個数:

白水Uブックス
ユニヴァーサル野球協会

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B40判/ページ数 373p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560071892
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

中年会計士の頭の中で日々繰り広げられる野球ゲーム。完全試合を達成した投手に悲劇が襲った時、虚構が現実を侵し始める。

【著者紹介】
1932年、アイオワ州チャールズシティ生まれ。第一長篇『ブルーノ教団の起源』(1966)でウィリアム・フォークナー賞を受賞。『ユニヴァーサル野球協会』(1968)、『火刑』(1977)で、アメリカのポストモダン作家を代表する一人と目される。邦訳に『女中(メイド)の臀(おいど)』、『ジェラルドのパーティ』、『老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る』がある。

内容説明

完全試合達成まであと一人!スタジアムの期待と興奮は頂点に達する―ユニヴァーサル野球協会はヘンリーが考案した野球ゲーム内の架空のリーグだ。試合展開を決めるのはサイコロと各種一覧表。毎夜ゲームを実施し、野球協会の仮想世界に没入するヘンリーだったが、ある日試合中に起きた大事件をきっかけに虚構と現実の境界が崩れ始める。現代の神話を創造するポストモダン野球小説。

著者等紹介

クーヴァー,ロバート[クーヴァー,ロバート] [Coover,Robert]
1932‐。アメリカ中西部アイオワ州チャールズシティで生まれる。第一長篇『ブルーノ教団の起源』(1966)でウィリアム・フォークナー賞を受賞。野球ゲームの仮想世界に没入する男を主人公とした『ユニヴァーサル野球協会』(68)、ローゼンバーグ夫妻の処刑に想を得た問題作『火刑』(77)で、アメリカのポストモダニズム文学を代表する一人と目される。映画や童話のパロディ的作品を得意とし、教授職にあるブラウン大学創作科ではコンピュータを駆使した創作プログラムを実践(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

81
サイコロを使った野球ゲームに没入する男の物語と知り、私自身のゲーム好きに共通するのではないかと読むも想像以上。ゲームに限らず虚構を求める心理が露にされ、さらには思考プロセスそのものが言語化されているよう。観測し切れない現実、その一部を、仮想世界、つまり自分のルールの枠内に当てはめる。現実世界と仮想世界を行きつ戻りつ思考は形作られていく。主人公の妄想話は緻密で興味深く本人も楽しそうだが、好きなものばかりで埋め尽くされた話は素人創作を見せられているよう(実に巧み!)。現実世界の不条理さは耐えがたくも魅力的だ。2022/05/04

kokada_jnet

57
色川武大が少年時、まったく同じゲームをしていたのは、有名な話。彼は、架空の映画界も創造し、裏幕スタッフの出世やら何やらも、サイコロで決めていた。2022/01/29

いちろく

52
架空の野球リーグを脳内で展開している主人公のヘンリー。 シーズンは150年度を超え8チームにより構成され創り出された登場人物たちは数千人を超えていた。サイコロの出目で展開が決まるセカイの中で、一人ひとりに物語が生まれ歴史が創られ積み重ねられていく。虚構であるはずの出来事がヘンリーを通じて徐々に現実に影響を与え始める所が、この物語の恐い所であり面白い所。50年前に発表された作品だが、仮想現実としてのゲームが実際にプレイされている現代社会へ過去からの警告とも受け取れた。最後に一言、神はサイコロを振るのである。2018/06/30

HANA

51
あらすじだけ読むとゲームが現実を侵犯してくる話かと思ったが、実際は接点は言うほど無く現実とゲームそれぞれ乖離していたように思える。70年代の作品みたいなので、昨今のような境界を侵犯するような造りはまだ主流じゃなかったのかな。現在の目から見ると、むしろ孤独な男の趣味にかける情熱という点やその終わり方が、まだ今時らしいように思える。ただラストの場面をどう捉えるかで、この小説の評価自体変わるように思える。個人的にはニーチェの「神は死んだ」とかエリアーデの「永劫回帰」ってのを思い浮かべたんだけど。2014/07/16

かわうそ

24
孤独な中年男が長年に亘って鍛え上げた孤独な妄想力によって構築した脳内野球団体が現実を浸食するさまはおかしいやら恐ろしいやら。最終章はもはやホラーですよ。他人には理解し難いマニアックな趣味をもつ人ほど楽しく読める気がする。2014/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7845490
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。