出版社内容情報
中年会計士の頭の中で日々繰り広げられる野球ゲーム。完全試合を達成した投手に悲劇が襲った時、虚構が現実を侵し始める。
【著者紹介】
1932年、アイオワ州チャールズシティ生まれ。第一長篇『ブルーノ教団の起源』(1966)でウィリアム・フォークナー賞を受賞。『ユニヴァーサル野球協会』(1968)、『火刑』(1977)で、アメリカのポストモダン作家を代表する一人と目される。邦訳に『女中(メイド)の臀(おいど)』、『ジェラルドのパーティ』、『老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る』がある。
内容説明
完全試合達成まであと一人!スタジアムの期待と興奮は頂点に達する―ユニヴァーサル野球協会はヘンリーが考案した野球ゲーム内の架空のリーグだ。試合展開を決めるのはサイコロと各種一覧表。毎夜ゲームを実施し、野球協会の仮想世界に没入するヘンリーだったが、ある日試合中に起きた大事件をきっかけに虚構と現実の境界が崩れ始める。現代の神話を創造するポストモダン野球小説。
著者等紹介
クーヴァー,ロバート[クーヴァー,ロバート] [Coover,Robert]
1932‐。アメリカ中西部アイオワ州チャールズシティで生まれる。第一長篇『ブルーノ教団の起源』(1966)でウィリアム・フォークナー賞を受賞。野球ゲームの仮想世界に没入する男を主人公とした『ユニヴァーサル野球協会』(68)、ローゼンバーグ夫妻の処刑に想を得た問題作『火刑』(77)で、アメリカのポストモダニズム文学を代表する一人と目される。映画や童話のパロディ的作品を得意とし、教授職にあるブラウン大学創作科ではコンピュータを駆使した創作プログラムを実践(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナーキー靴下
kokada_jnet
いちろく
HANA
かわうそ