出版社内容情報
全米が感動した大ロングセラー、待望のUブックス化。貧しい農場の少年を主人公に、自然と共に生きる人々の喜びと悲しみを描く傑作。
内容説明
ヴァーモントの貧しい農家の少年を主人公に、誇り高い父の教え、土に根ざして生きる素朴な人々との交流、動物たちへの愛情を生き生きと描く傑作。子供から老人まで全米150万人が感動した大ロングセラー、待望のUブックス化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
119
原題 A day no pigs would die. そういう意味だったんだ。少年は大人になる。そのための儀礼は、とてもツラい。そして、貧しさは、たとえ心や人生が豊かであるとしても、やはり本当に厳しいことなのだ。とても泣かされるけれど、とても心温まる作品でもある。ヤングアダルトの限りでなく、たくさんの人に読まれてほしい本。サン=テグジュペリの『人間の大地』に農夫は半分しか死なない、残して伝えていくものがあるから、というような一文があったのだが、それをこの作品で体感したような読書となった。2023/09/14
美紀ちゃん
78
訳者金原瑞人さん。ロバートと豚のピンキーは仲良しで友達で会話して遊んでまるで兄妹。肉になる日、ロバートはお父さんを手伝って作業を。ピンキー解体中についに悲しくて胸が潰れそうになって泣くロバートの気持ちを、お父さんもわかってくれて良かった。乗り越えて大人になる。お父さんが死んだ時にはまだ13歳。これから家族を支えるために家の仕事をしていかなければならない。突然ではなかった。お父さんは結核になった時からロバートに、自分に代わっておまえがやるんだょと、教えてくれていたから。お葬式の日はロバートの成長を感じた。2021/10/20
藤月はな(灯れ松明の火)
55
ヴァーモント州でシェイカー教徒の農家として慎ましく、暮らす少年は子豚を貰う。彼はピンキーと名付けた子豚を家族として大事に育てるが、現実は厳しく・・・。読み進めていくと貧しさ故に豚を潰す仕事も請け負う父親も浮き彫りになっていく。特に息子に勉学の重要性を説く為に「自分は字が書けないから選挙権がない」と事実を伝える父親の姿が誠実で淡々としているからこそ、その悲哀が許されてしまう現実の理不尽さに愕然。そして「貧乏ってことは地獄です」と言葉に声を喪う。この後、彼はどうなるのだろう。題名の意味は違う形で判明するも苦い2026/04/05
空猫
29
今では少数派になった「質素、倹約、自給自足」を信条とするシェーカー教徒の一家。学も自分の土地も財もなく働きづめの父。母お手製の服でなく店て売っているカッコいいコートが欲しいと、「貧しいってことは地獄」と嘆いていた息子が「豚の死なない日」に「父さんは金持ちではなかったが決して貧しくはなかった」と気づくまでの成長物語。ミニマリストがもてはやされている昨今、シェーカー教は究極形かも。だが教えを全て守っている人はいないはず。生きるとはもっと単純であっていいのにな。YA向けらしいが大人でも充分楽しめる。2016/08/21
ユー
23
ヴァーモント州の農家で日々、一生懸命に生きる少年の記録。自分で世話をし、可愛がる豚への希望も叶わず。やはり現実は、子供に対しても容赦無く降り注ぐ。続編では、少年の努力が報われる事を願います。2025/11/01




