出版社内容情報
美しい海、澄みきった湖、居心地のよい旅籠……そんな風景を抱いて静まりかえる村々と、そこに生きるちょっぴり風変わりな人々。スコットランドの作家ダンが描く彼らの生活と心情に読者は時に微苦笑し、時に胸を打たれる。英国伝統の田園小説に現代的味つけを加えた珠玉の短篇集。
内容説明
澄みきった湖、居心地のよい旅籠、花々の咲きほこる庭…そんな風景を抱いて静まりかえる村々と、そこに生きるちょっぴり風変わりな人々。スコットランドの詩人作家ダンが描く彼らの生活と心情に、読者は時に微苦笑し、時に胸を打たれる。イギリス伝統の田園小説に現代的な味つけをほどこした珠玉の短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
9
          
            この本に納められた全ての短編、出来事としてはどうでもいいことばかり。だけど、その出来事を全部忘れてもそこに籠る感情はきっと鮮やかに蘇る。何度でも。強くて土臭くて、シニカルで、ユーモアがある。きつい瞬間も寂しい瞬間もちょっと突き放して笑いを含んで眺めていられる。思わずくすっと笑ってしまったら、主人公たちもこちらを振り返ってにやっと笑うんじゃないかな、と思う。共犯者みたいな顔して。2011/05/17
          
        きりぱい
5
          
            何てことない話のようなのに、親離れする導火線を見るような「ボビーの部屋」の余韻が自分にとっては大きい。スコットランドの小さな村が舞台の短編は、そこに暮らす人々のシニカルでひそやかな心を描き出し、静かで趣のある作品となっている。2011/03/22
          
        ゆかっぴ
1
          
            大事件や感動的なことが題材となっているわけではないが、スコットランドの小さな村の人たちがそれぞれにいろんな事を思い、いろんな事情を抱えて生きている。登場人物がみな生き生きと感じられる。2012/01/28
          
        桜井晴也
0
          
            「白いタキシードの背中に、「あなたを愛しています」と書いてもらいたいが、私はタキシードは持っていない。」2010/12/19
          
        ANDRE
0
          
            7/102008/07/31
          
        

              
              

