内容説明
圧倒的なわかりやすさで評判の『ドイツ語のしくみ』の著者が、さらなる一歩を目指す人のために、ふつうの文法書では触れられないドイツ語の考え方を伝授。
目次
第1部 ドイツ語のからくり(ドイツ語の音の基本;ドイツ語の文の基本;ドイツ語らしく書く)
第2部 ドイツ語の発想(動詞の本質;時制のくぎりかた;話法の助動詞;法とは何か? ほか)
著者等紹介
清野智昭[セイノトモアキ]
1964年東京生まれ。1988年東京外国語大学ドイツ語学科卒業。1990年東京大学大学院修士課程(独語独文学専攻)修了。熊本大学文学部助手、同講師を経て、千葉大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
80
読んだかたの評価などを見ると皆さんいいのです。私もいい本だと思うので以前読んだときにも書いたように中級までいかないと感じています。やはり日本のドイツ語の教育は文法が重視されているということなのでしょう。私がドイツのゲーテ・インスティテュートでミッテルシュテューフェ2を履修したときは、新聞や雑誌の記事を読まされあるいは放送を聴かされたりして、その感想などを文章あるいは口頭でしゃべらさりしたものです。文法は初級で行うということなのでしょう。そのような参考書を出してくれないですかね。2017/05/26
スパシーバ@日日是決戦
75
[2008年] 英語で言うところの初級レベルのグラマー本を2冊、リーダー本を1冊消化後に読んだが、「初級レベルを一通り終えた方、あるいは長年ドイツ語を勉強しても何かわかった気がしないという方」向け、との看板に偽りなく挫折したけどもう一度勉強してみようかな?の方にもお薦めですし、ローマ字読みなので発音で苦労することはない、とワタクシが保証します! 学生時代悩まされた「行く」と「来る」{英語(comeとgo)問題が、独語(kommenとgehen)}と共通しているところが実に興味深かった。2016/09/29
KAZOO
7
中級とはいうものの、中級の入門の本であると思います。2ページで一項目を説明してくれていて非常にわかりやすくなっています。文法も少し疑問に思うことなどを話し言葉で説明してくれていて、またコラムなども結構面白く読めました。しかしながらこれを読んだからといってすぐに中級レベルに到達するかというとそこはやはり読む人のかなり努力が今後必要であると感じます。2013/05/10
サアベドラ
4
通読できるドイツ語文法書。初級文法と『必携ドイツ文法総まとめ』に青字で書いてある(=中級ないしそれ以上)ぐらいのレベルの文法が一項目見開きで書かれている。いきなりこれを読むと多分混乱するが、基礎をひと通り学んだ後の文法事項のおさらいと抜けてる事項を補うのには丁度いい質と量ではないかと思う。にしても、格を表示するのに数字を使うのは他の言語と比較する上で煩わしいのでいいかげんやめてほしい。2011/04/21
ミツキ
3
ドイツ語を学び始めて、そろそろ理論的なことも知りたくなったので手に取ってみた。感覚よりも理屈で理解する方が性に合っている自分にとって、とても面白い本だった。題名の通り、ドイツ語のしくみが分かる本。2016/09/25