内容説明
紀元前から使われてきた、人類の最も輝かしい文化の道具として、ギリシア語は、今日のヨーロッパ諸言語に多くの痕跡を残している。本書は、その複雑な系譜を代表する古典期アッティカ方言を中心に、歴史的推移を考慮しながら、ギリシア文法を体系的に詳解する。記念碑的名著の待望久しい改訳新版。
目次
第1章 音韻、アルファベット、発音
第2章 名詞形態論(幹母音式曲用;無幹母音式曲用;‐α語幹 ほか)
第3章 動詞形態論(幹母音式と無幹母音式の対立;無幹母音式動詞の諸型;幹母音式動詞の諸相)
第4章 統語法(文の構造;格の統語法;法の統語法)
著者等紹介
有田潤[アリタジュン]
1922年生まれ。1946年早大文学部卒。1951年アテネ・フランセ卒。ドイツ語学・対照文法専攻。早稲田大学名誉教授
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感想・レビュー
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KAZOO
14
図書館で借りてきて、読んでみました。というか、ラテン語を将来学びたいのでギリシャ語を先にと思いちょっとどれくらいのレベルかと思い読むというより眺めていました。まるで歯が立たない感じでした。アルファベットがまるっきり異なっています。フランス語、イタリア語、スペイン語とは異なっている言語体系のような感じでした。6週間シリーズでチャレンジしたほうがいいのかもしれません。それから読み直しましょうか。2014/09/06
サアベドラ
11
文庫クセジュのギリシア語文法書。姉妹編の『ラテン文法』と同じく、学習用文法書ではなく、比較言語学や言語史の成果を取り入れて、形態と統辞を解説している分析的な文法書。訳者まえがきにも書いてあるとおり、他の学習文法書でひと通り古代ギリシア語を勉強した人が、それぞれの語の形態、統辞の由来を知り、分析的、歴史的に古代ギリシア語の知識を整理するのに役立つ。古代ギリシア語をあまり知らない人がいきなり本書を読んでもかなりしんどいが、ある程度わかってから読むと、すごくおもしろい。2013/08/19
西宮 清
2
神学生時代に旧版を読みました。新版は活字も大きく、読みやすい。内容に大差はないが、旧版にあった英語の文法用語が全部削除されているのが残念。ギリシア語による脳の筋トレと文法のおさらいに最適。2012/02/14
Atsushi Sakamoto
1
マニアックなところがのっているらしいので購入しましたが、どこがマニアックなのかわからずでした。