内容説明
帝政ドイツの崩壊にともなう混乱のなか、第一次大戦後の一九一九年に新憲法の制定をもって始動した民主政体、ヴァイマル共和国。本書は、ヒトラーの独裁政治で終焉させられるまでのその十四年間にわたる沿革を、政治・経済・思想・文化の諸側面から明解に紹介してゆく。ドイツが誇る「文化遺産」の全貌。
目次
第1章 ヴァイマル共和国の沿革
第2章 制憲議会とヴェルサイユ条約
第3章 脆弱な経済
第4章 思想および宗教の分裂状態
第5章 前衛文化と大衆文化
第6章 共和制の危機と終焉
結び ヴァイマル共和国は他殺されたのか自殺したのか
著者等紹介
長谷川公昭[ハセガワキミアキ]
1929年生。慶大仏文科卒。ヨーロッパ現代史専攻
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感想・レビュー
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代理
2
歴史のまとめ方は要点は抑えてるけど、初学者にはわかりにくいと思う。文化史も人名の羅列で終わってる感じ。ページ数がどうしても足りないと思う。でもこの『ごちゃごちゃ感』がヴァイマル感が出てるかもしれない。いきなり読む本では無いと思う。2014/10/19
ihatov1001
0
第一次世界大戦での敗戦からナチの台頭するまでの14年間、共和国であったドイツの歴史を詳しくかつ多角的に説いている一冊です。少々詳し過ぎて、浅学な私には歯ごたえがありました。ある程度知識がある人向けの本です。2018/07/22