内容説明
地球の内側には、まだ多くの知られざる場所がある!本書は、スポーツとしての洞窟探検(ケイビング)を楽しむために、その方法と心得をわかりやすく解説した入門ハンドブックである。「地下世界への訪問」を可能にしてくれる装備やテクニックやウェブサイトについても、具体的に紹介している。図版多数収録。
目次
人間と洞窟
洞窟をさがす
探検に行くための装備
横穴に入る
竪穴に入る
水没した洞窟に入る
凍結した洞窟や氷河洞に入る
熱帯の洞窟に入る
危険と救助
ディギングの技術〔ほか〕
著者等紹介
本多力[ホンダツトム]
1977年東京工業大学大学院博士課程修了。国内外の大学研究所等をへて現在日本原子力研究所勤務。週末は富士山の火山洞窟の調査と研究についやす。富士山火山洞窟学研究会理事、日本洞窟学会評議員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nitti
1
想定より随分本格的な本だった。洞窟世界に沢山の探検家がいることに少し驚いた。2020/10/05
in medio tutissimus ibis.
1
終章で洞窟探検を誰もが行えてお金がかからないといってはいるが、読んだ限りでは安全と快適さのためにはお金はいくら費やしても足りなそうな……。それぞれ最も困難だったり危険だったりする例を挙げて注意を喚起してはいるんだろうけれど。そういう最先端の現場でも技術の進歩によって人手や危険が抑えられていっているのは分かるけど。とりあえず空襲にでもあわない限り、そこら辺の穴に不用意に探検に入ったりはすまいと心に誓うのだった。2017/06/16
technohippy
1
短い本でとてもよくまとまってる気がする。マニアックすぎて知識の使いどころは全く無いけど。よく出版できたな2012/07/25
yuri9976
1
この本が学生時代に出ていてくれたら…!と歯ぎしりしたくなった(私は学生時代に探検部で洞窟探索を満喫していた時期があったのです)。 子供のころに押入れに隠れたり、布団の中をほふく前進したことのある人は洞窟のよさが分かるはず。とはいっても、計画や道具を万全にして臨まなければいけない危険だってあるわけで、これから洞窟を攻めてみたい人はこんな入門書があって幸せだ(私は先輩に連れられて訳も分からず恐々入ったなあ)。関東に住んでいる人は倉沢鍾乳洞がお勧め…って言いたいけど今は入れないらしいです。残念。2012/05/08
medihen
0
2003年11月13日読了。その筋の本当のプロが、経験に裏打ちされた豊富な知識から初心者にとって必要な基本情報を精選した、という感じで、押し付けがましいところも自慢たらしいところもなくて、好感度高。ただ、あまりに明快すぎて「よしっ、オレも洞窟探検しちゃるぞ!」と思わせるような情熱的なところが薄い、というあたりがちょっと不満。