出版社内容情報
南スラヴ系民族国家のなかでも西欧の影響を色濃くとどめているスロヴェニア。本書は、その歴史・経済・文化を項目別に紹介する。「文学的民族」の国=スロヴェニア案内の決定版!
内容説明
バルカン半島の北西、オーストリア・イタリア・ハンガリーに隣接する南スラヴ系民族国家スロヴェニアは、西欧の影響を色濃くとどめながらも、自らの言語を守りつづけている。本書は、スロヴェニアの歴史・経済・文化の諸相を、小事典さながら項目別にたどる。日本初、スロヴェニア案内の決定版。
目次
第1章 国土と人間
第2章 スロヴェニアの歴史(近代以前)
第3章 スロヴェニア文化とスロヴェニア民族の形成
第4章 ユーゴスラヴィア統治下のスロヴェニア人(1918~1980年)
第5章 独立
第6章 スロヴェニアの経済
第7章 スロヴェニアの文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
1
すっきりしてわかりやすい国だった(正直文庫クセジュの通史は日本人には荷が重いと思う)、わかりやすいというか、スラヴ人この地に住み着き東ローマ・ビザンツ帝国、オスマン帝国、のちに同胞の国々と離れて一人ハプスブルク帝国の支配下に、そして旧ユーゴスラヴィアを構成。主張が激しいわけではないが、自分は自分、そのための努力もする、という大雑把な印象。求めていたのは自治であって独立ではなかったけれど、まあ、仕方なかったんだろう。2010/02/08
たぬき
0
やっぱり掴みきれないなぁ2010/05/18
イオンベイ
0
本書はスロヴェニア独立直後に書かれた本邦初の概説書である。著者はフランスの東欧史研究の大家であり、訳者も独立戦争中にスロヴェニア滞在経験を持ったエキスパートということで、内容のボリュームやクオリティは高い(○○を知るシリーズのように)。中でも文化、文芸の情報にかなりの頁数を割いているので文学に興味のある方にはおすすめできる。 年が年なので情報が古いのは勿論のこと、翻訳の都合上難解な表現に引っ掛かりはしたので読む際は注意する必要があるだろう。 2020/12/08