出版社内容情報
材料の選択やそれを使いこなす技術ぬきに芸術作品は存在しない。本書は、絵画のマティエールの種類を並列的に論ずるのではなく、時間を軸に「技法史」的にたどりながら、画家が己れのヴィジョンをいかに素材と技法に託してきたかを詳述する。その結果として得られた作品の画面構成と色彩の問題にまで解きおよぶ。
内容説明
本書は画家に強くのしかかる絵画的課題をよりよく認識させることのできるようなやり方で、時代を通じて把握され、あるいは近年重要視されるようになってきた絵画的メティエの「基礎」をいくつか想起してほしいと思うものである。また、いわゆる独自の「意味論的議論」を含めたより完全な形での作品に関する「講義」の一助となるように意図するものである。
目次
第1章 絵画技法の展開のあらまし
第2章 壁画と器物の上に描かれた絵画
第3章 イーゼル画
第4章 新しい技法と「メディウム」の現代的解決
第5章 画面の構成
結び 技法と認識―見ることから分析へ
感想・レビュー
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