出版社内容情報
カント、プラトンに加えて古代インド思想に沈潜し、そのペシミズムによって十九世紀末ヨーロッパに衝撃をあたえた意志の哲学者ショーペンハウアー。果敢にへーゲルに挑み、ニーチェ、フロイトへと受けつがれたショーペンハウアーの豊かで独創的な哲学を、新たな世紀末にあたって読み直す刺激的な試み。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Naota_t
4
#2322/★3.2/哲学の本をいくつか読んできたが、この本はページ数は少なく見えるものの、中身が濃く、改行もなく、文字ポイントも小さいため、読み終わるのに時間がかかった。途中からこれは「詩」だと思い、文章構成や単語の知識を深めるために読む作業に変わってしまった。ーー芸術が成しうることはまさに、文字通り、再現することなのだ。ショーペンハウアーの見解では、芸術は鏡が映像を映し出す時の、その鏡以上に活動的でもなければ、創造的でもない。…その美学は、本質的に感情の理論、<美>についての認識論なのだ。(p75)2026/01/06
クラウド
0
ショーペンハウアーについて、コンパクトでありつつも中身もしっかりと詰まった概説書になっていると言える。 訳本ということもあり、内容的にはその原著者の視座や知見に則ったものとなっているため、そこを良いと取るか読みにくいと取るかは人次第か。(個人的にはカッコやダッシュが多く若干目が疲れました) 最近は講談社現代新書からもショーペンハウアーの入門書がでているが、あちらのほうがより一般向け。こちらは、少し彼の作品に触れてきて、改めて振り返っておきたい、というふうな読み方が適しているかもしれない。2023/10/24




