文庫クセジュ<br> スペイン内戦

文庫クセジュ
スペイン内戦

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 171,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560057438
  • NDC分類 236.07
  • Cコード C1222

出版社内容情報

1936年7月、フランコ将軍を指導者として軍部の蜂起が起こった。以後3年の長きにわたってスペイン全土を二分し、数十万人の死者を出したスペイン内戦は、フランコ独裁政権の樹立と第二共和政の崩壊をもって終結した。第二次大戦の前哨戦ともいわれるこの内戦のメカニズムを詳述する名著。

目次

序章 30年代のスペインと私
第1章 なぜ内戦が起こったのか
第2章 事件と介在した諸勢力
第3章 軍事的対抗の展開と結果
第4章 2つの陣営―権力のタイプと政治的展開
第5章 両陣営―経済、社会、イデオロギー、文化
第6章 いくつかの論争点
最終的考察

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瓜月(武部伸一)

6
スペイン内戦に関心を持ち続けるのは、20世紀から今に至る世界の問題がそこに凝縮されているからだろう。貧困と格差、都市と農村、大地主制と土地を持たない農民、宗教と社会制度、地域主権と中央集権、そして働く者たち内部の分裂。訳者によれば、著者ヴィラールは内戦を長期的な「構造」と変わりゆく「状況」という観点から描く。戦況の推移を細かく描く「通史」ではないが、今に至る問題の原点としてのスペイン内戦の全体像が理解できる。内戦の記憶が未だ癒えていない人々もいること、その事も忘れずにスペイン内戦に関する本を読み進めたい。2019/12/01

Shin

6
『ヨーロッパの100年』を再読していて、スペイン内戦の章がよく理解できなかったので、背景知識を得ようと思って図書館で借りてきた。スペイン内戦の概説書というよりは「総括レポート」という感じで、スペイン内戦のことを既に知っている人しか理解できないのかも・・・というのが正直なところ。背景となる政治思想セクトや階級対立構造が理解できていないせいもあると思うが、他国の歴史を理解する時に、そのコンテクストも含めて理解することの難しさを改めて感じる。分からないことは分からないと認めて、謙虚に勉強を積み重ねていこう。2011/09/20

laughmix

1
詳細で面白いが、この時代のスペイン周辺に特化した基礎知識が多少ないと難しいかも。 あと、ひとつの文章がとても装飾的というか、長い。一文の中に複数の要素を入れる、大学生が書きそうな文章なのでわかりにくい。二つに分けた短文にしてくれよ、とうなりたくなるので長文慣れてない人はつらいかも(笑)2018/05/21

Saiid al-Halawi

0
あとがぎにもあるように、いわゆる通時的なおさらい本ではない。歴史的背景と個々のファクターの政治力学に主眼が置かれている。2010/10/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/102179
  • ご注意事項

最近チェックした商品