文庫クセジュ<br> 美学

文庫クセジュ
美学

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  • サイズ B40判/ページ数 156,/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784560057346
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C1270

出版社内容情報

プラトンから現代にいたる美学の歴史を、芸術の哲学としての美学というへーゲル以後の美学理論によって手際よく解説する。芸術の本質、美と人間心理との関係、さらに芸術と科学・宗教・社会・産業とのかかわりにも触れながら、芸術の在り方を探り、「芸術の意味」と「芸術の価値」とを明らかにする。

目次

第1部 美学の諸段階(プラトン主義あるいは独断論の時代;カント哲学あるいは批判主義の時代;実証主義あるいは現代)
第2部 美学の諸領域(芸術の哲学;芸術の心理学;芸術の社会学)
第3部 美学の諸問題(芸術の価値論;諸芸術の体系;芸術の方法論)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

swshght

8
文庫クセジュの入門書はお薦めできない。本書もその一つ。プラトンに始まり、カント、ヘーゲル、アドルノ、スーリオに至るまで、美学史の代表的な概念、議論、流派を概観してはいる。しかし、その根幹となる部分が細分化されていくため、整理するのにかなりの苦労を要する。概説書にしては手を広げすぎている。もう少し的を絞るべきだろう。著者ユイスマンはフランス美学の重鎮エティエンヌ・スーリオの助手だったらしい。そのせいか、スーリオへの依存が甚だしい。これならスーリオ論を書いてほしかった。彼は映画美学でも優れた功績を残している。2014/09/08

寺基千里

0
美学が始まって、長い歴史の中で哲学者の手によって語られ、それぞれのスタンスによって派閥が生まれ、また新しい美学の視点が生まれと、美学にまつわる大きな川の流れを見ているような感覚で読んでいた。その流れの大枠を掴めたらからこそ、本著をまた1つの軸として誰かの美学に触れた時に、その立ち位置であったり、どのスタンスから芸術作品を切り取ろうとしているかを位置付けする際にまた読み返したいと思う。2024/05/17

nobito

0
哲学的素養が無いと苦労する本。門外漢が気楽に手にする本ではないかな。とはいえ第二部に入るとそれも緩和され、なんとか読む事ができた。また著者の立場が「美学を美とは何かを追求するもの」ではなく「芸術を研究する美学」という捉え方をしており、前記の問題は解決済みと考えているようです(その見方の是非はわかりませんが)。なので自然美や人間のライフスタイルとしての美に関しては美学の範疇外として考えられています(とはいえその影響が現れるのは本の終盤において顕著なだけですが)。参考書籍は文中で多く紹介されています。2019/11/05

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