出版社内容情報
80年代以降の反第三世界主義の流行に抗して、その誤りを明快に論駁し、第三世界の歴史的・国際的位置づけを力強く行なった第三世界主義擁護の書である。長い間「東西対立」型の思考に馴れ、「南北」軸に立って世界を捉えることを怠ってきたわれわれにとって示唆に富む一冊である。
目次
序論 第三世界の現実について(否定的な説;限定的な説)
第1章 同一性を模索する第三世界(用語上の危機;資格上の危機;思想的な危機;質的な危機)
第2章 新秩序を模索する第三世界(国内的課題;国際的課題)
結論 第三世界主義はヒューマニズムである(確実性の終焉;未来の奪い返し)