出版社内容情報
フランスの「歴史から抹殺すべき四年間」としてタブー視されてきた独軍占領時代における対独協力の実態が、近年ようやく明らかにされてきた。パリではナチのイデオロギーが熱狂的に迎え入れられ、ヴィシー政府も追従し、意図的に、しかも国家規模で時代のうねりに巻き込まれていく様子を追求する。
目次
第1章 対独協力の起源
第2章 対独協力の諸条件
第3章 対独協力の初期(1940年6月‐1941年6月)
第4章 対独協力の頂点(1941年6月‐1942年12月)
第5章 対独協力の末期(1943‐44年)
第6章 対独協力にたいするフランス人の態度
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aby
3
フランスにとってなかったことにしたいドイツ占領の4年間.反共主義だけでなく,左翼の平和主義もナチスになびいていた.熱狂して受け入れる人,渋々受け入れる人,金のためなら何でもする人.■久し振りに再読.2025/01/13
バルジ
0
対独協力に関する簡潔ながらその全体像が把握できる一冊であった。ドイツの占領に抗いつつも結局は追随・隷属へと至る過程は非常に興味深い。2016/09/08
rbyawa
0
プライド高いフランス国民は、なんでもこの時代のことを省みたがらなかった、というのですが、それにしちゃクセジュ文庫に5冊も6冊もあるっぽいのでちょっと不思議。ww2下でのナチス・ドイツへのフランス国内協力者の話ですが、地位低。。。(そもそも唯一評価してるのがド・ゴールって;)2009/11/05
tkm66
0
すごく面白い内容なのだが、何せ読み辛い!2007/05/18