出版社内容情報
現代の最もグローバルな問題である人種差別は今日第三世界を覆っている貧困や隷属と深く関わっている。本書は人種差別主義を概念定義しつつ歴史的に解明し、さらに反ユダヤ主義からアパルトヘイト、移民労働者問題にいたるまで、差別の人類史をコンパクトにまとめた適切なもの。
目次
序論 人種主義と人種
第1章 先行現象(ローマの奴隷制;ユダヤ人と反ユダヤ主義)
第2章 前兆的要素(新世界;階級論)
第3章 人種主義学説(アルチュール・ド・ゴビノー;H.S.チェンバレン;ヴァシェル・ド・ラプージュと人類社会学)
第4章 国家社会主義―ナチズム(ヒトラーと『わが闘争』;ローゼンベルグと『二十世紀の神話』;実行)
第5章 人種差別の現代的様相(米国;南アフリカのアパルトヘイト;その他の人種差別)
第6章 社会心理学(個人の意向;社会の作用)



