出版社内容情報
エゾテリスムとは、ごく限られた人びとにのみ伝授される門外不出の教理の総体をさす。それは仏教、原始キリスト教、ヒンズー教、老荘思想、さらにはユダヤ神秘学、ヘルメス学、錬金術の中に、暗黙の象徴大系として秘められている。本書は、その一般概念と個々の歴史的形態を述べ、未知の世界を探索する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
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真理に至るための手段と歴史などを、駆け足で語り、全ては繋がっていることを述べているようです。 この本は、優れた見取り図になるように思えます。2021/03/22
takuyak56
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原始キリスト教から、ローマ国教とヘルメス学に分かれ、公教と秘教、さらには公教の側から秘教的エゾテリスムが生じる(こちらはドイツ・ロマン主義へ連なる)など、素人にも大変わかりやすく勉強になった。2017/07/25
iwri
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秘教思想の入門書としては、コンパクトにまとまっていて良書。少なくとも、伝統的秘教思想と昨今流行りの「スピリチュアリズム」を見分けるための基礎知識はつく。2010/05/31