出版社内容情報
モンゴル高原から中央アジアを経て、現在の小アジアにいたるまでの広大な地域は、トルコ民族の歴史を跡づける舞台であり、セルジュク朝やオスマン帝国などの栄枯盛衰は興味がつきない。何世紀にもわたって東西ユーラシアを結びつけてきたトルコ民族の軌跡をたどることは、真の世界史を知るうえで欠かせない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
6
1刷は1982年、これは2001年の10刷。 トルコの歴史をイスラーム世界に登場する前の遊牧民族時代から始め、ケマル・パシャによるトルコ革命とその後までを書く。 内容としてはそれほど深くは無いが日本でトルコの歴史について書かれた本がどれだけあるか、ましてや手に取りやすい形ではと思うと悪くない一冊。 東西が交わる場所なだけに意外なつながりが見えてくる。例えばクリミア・タタールは移動する途中でクリミア(クリル)=汗(ハン)国を建てた。カタカナ表記も二種ある場合は併記の箇所があるのがいい。2022/10/14