出版社内容情報
ロシア史とは、スラヴの一種族が周辺の異民族を駆逐・融合し、一大帝国を築いてゆく壮大なドラマであり、また、戦乱と陰謀の渦巻く血にまみれた物語でもある。著者は客観的な立場を貫きながら、無限の多様性をはらむロシア史を簡潔に叙述する。巻末に、革命前後を中心にした今世紀の年表をつけた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mob
3
古い雰囲気の通史。配分はロマノフ朝六割、ピョートル大帝末尾で折り返し、革命前で終わり。ソ連はなぜ入れたかわからない脚注のような細かく鬱蒼とした本書出版の頃までの年表のみ。基本的には王・皇帝ごとの項目で社会制度なども語られる淡々としたスタイル。図表は皆無。自分は本棚にあった「地図で読む世界の歴史 ロシア」を開いて浮気したまましばらく帰ってこないパターンを繰り返したが、少なくともネットで地図成分を補える環境が欲しい。物事の因果関係はこちらの記事の方が繋がるが、今の時代では他に適切な本があるように思えた。2021/04/10
Ryosuke Tanaka
1
2月革命の直前で終わってて愕然。とにかく兄弟殺しが多いのなんのったらないぜ、この国の王室。歴史勉強してるわけでもないので、一つの国の歴史にスポットを当てた本を読むのは新鮮。ちゃんと地球上の190いくつの国々がそれぞれの歴史を持ってるっていうのは、想像するとワクワクしますね。2012/09/25