出版社内容情報
従来、社会科学の視点から売春という問題を扱い、分析した文献は、必ずしも数多いとはいえない。本書は豊富な資料を背景に、世界各国における売春ならびに売春組織の実態を明らかにし、人間社会におけるこの古くてかつ新しい問題の本質を説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
7
文庫クセジュで日本版は1964年刊行。原著もそのくらいだろう。原題は「Prostitution et Proxénétisme(売春と売春仲介)」。「売春仲介」、俗語では「ポン引き」や「ピンはね」。英語はPimp、pimping、Procuring、pandering。4つめのはチョーサーやシェイクスピアの「トロイラスとクレシダ」のパンダラス(PANDARUS)の動詞化。パンダラスの故事、三島の『午後の曳航』に引用あるそうな。『潮騒』みたく西洋古典翻案ライクなのかな?▲「ヒモ」ってジゴロ gigoloか2019/12/18
wei xian tiang
2
1960前後の刊だが、我が国がアジアの発展途上国の項に並んで載っているのが新鮮。考えて見れば当たり前だが、この視点も忘れないようにしよう。何を根拠にしているのか分からないが、歴史的に西洋人の租借までは中国社会には売春が存在しなかったとか、中共政権下には一人の娼婦もいないとか、トンデモ印のつく内容も多々。文革前なので欧州知識人の幻想的な毛賛美趣味があるのかな。2013/11/27
貫入
0
ヒモ。ソ連で買春をすると名前を出されるとか2015/05/14
圓子
0
古い本だった。