感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「仏陀の説いた道徳性は、近代人が考えるような抽象的なものではなかったにちがいない。仏陀の道徳性は、実際に呪術的効力をもっていた。もちろん種族たちのものとは根本的に異なっていた。以前には、犠牲による殺害は多産と長寿をもたらし、犠牲の血は、農地の儀式に際して、畑を肥沃にすると考えられていた…酒飲は、すぐれた呪術の力を扶植させるとみられていた。しかし仏陀は、以上すべての行為を有罪とした…これらの行為に共通に見られるものは欲望で、すべて欲望から発した遺伝的かつ呪術的とみなされたのである。」2020/10/25
すがし
0
天下の悪訳。インドの思想をフランス人が解釈した、その原文が悪かったということもあるのだろうが、それにしてももう少し読みやすくできなかったのだろうか。読むのが非常に苦痛で、しかも全然頭に入らなかった。2011/09/22
Akiro OUED
0
インドの深さがよくわかりました。宗教が先なのか哲学が先なのか。多神(ヴェーダ)から無神(仏教)、さらに多神(ヒンズー)への変遷に幾多のインド哲学者が悩んだということはわかりました。悩みの内容は、この本から読み取るのは難しい。2018/10/31