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アヤックスの戦争―第二次世界大戦と欧州サッカー

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  • サイズ B6判/ページ数 303,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560049709
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0075

内容説明

オランダ名門クラブは、ナチスにどう抵抗したのか?ガス室に消えた選手の足跡を追うほか、ヨーロッパの「サッカーと戦争」の暗部を暴く、もうひとつの戦史。

目次

オレンジの兵士たち
戦争前の日曜日
友好の敬礼―三〇年代の国際フットボール
エディ・ハメルの温かい背中
メイヤー・スタットの失われた記憶
スパルタ―戦時下のフットボール・クラブ
占領下オランダにおけるフットボール人気の発展
奇妙な嘘―アヤックスと第二次世界大戦とP.G.ウッドハウス
フランスのキャプテン、ホルクムの協力者―フットボールとレジスタンスの記録
オランダは他よりはマシだった
兵士という英雄―戦時下(とそのずっと後まで)の英国とドイツのフットボール
塹壕と葉巻―ホロコーストと偉大なアヤックスの誕生
イスラエルで一番人気のチーム
オランダのフットボール・ソング
ディズニーの街と秘密のモニュメント

著者等紹介

クーパー,サイモン[クーパー,サイモン][Kuper,Simon]
1969年、ウガンダ生まれ。サッカー・ジャーナリスト。世界22か国を取材して「サッカー・アンダーワールド」を暴いた『サッカーの敵』(白水社)が、ウィリアム・ヒル・スポーツ・ブック賞を受賞し、実力が高く認められる

柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

speaklow

1
こういうタイトルだけれど、アヤックスだけについての本ではないし、オランダだけについての本でもないし、サッカーだけについての本でもない。欧州にサッカーが文化としてがっつり根付いているからこそ、こういう本ができるんだなぁと実感。2010/03/15

santiago

0
本書でオランダに対する見方が変わるのは確かだが「人間なんてそんなものだろうな」という気もする。引き換えとして自分にある程度の自由が保障されるなら、なおのこと。だからこそ、迫害をサボタージュした国々にはどういう風潮・思潮があったのかを機会があれば知りたい。2016/07/13

うりきち

0
サッカーを軸に第二次世界大戦前後のオランダを描いたノンフィクション。先月見た芝居でこのチームが名を挙げられていたので読んでみた。誰が正しく誰が悪かったと明確に線引きできるものではないし、誰にも何も責められない。でもそこにいた友人を共同体の一員としてもう少しだけでも気づかっていたならば、今の世界はまた違っていたかもしれない。そんなことを考えてしまった。作家もそう考えてしまっているみたいだった。2012/06/24

eeezzzmmm

0
元々興味を持っていた「フットボールの政治利用」を、主にオランダとユダヤ人との関係から紐解いた著作。さすがに当時の選手の名前は知らないものばかりだったけど、面白かった。2011/08/14

ワコ

0
柳下毅一郎は好きだけどサッカーに興味がなくて長く積んでいたのですが、「サッカーが第二次大戦でいかに民衆の扇動に利用されたか、ユダヤ人政策に対してサッカークラブがどう対応したか」というのが主な内容でした。それによってアンネ・フランク神話を中心とした「ナチスに抵抗してユダヤ人を守ったオランダ」という幻想を崩し、実際には「むしろナチスに協力的な臆病な国だった」という事実を暴き出す。おもしろかったです。2011/06/05

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