出版社内容情報
真の小説好きの味読に耐える長篇と珠玉の短篇を集める。端麗な文章と軽妙な諷刺で人間の愚かさといとおしさを鮮やかに描き出す、フランス文学の最高峰。 収録作品：「クランクビーユ」「ピュトワ」「リケ」「リケ感想録」「ネクタイ」「モンティル大演習」「エミール」「アドリエンヌ・ビュケ」「宝石」「シニョーラ・キアラ」「公正な裁判官」「海のキリスト」「ジャン・マルト」「トマ氏」「住込み泥棒」「エドメまたは所を得た慈善」
内容説明
端麗な文章と軽妙な諷刺で人間の愚かさといとおしさを鮮やかに描き出す、フランス文学の最高峰。真の小説好きの味読に堪える珠玉の短篇を集めた愛蔵版選集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刳森伸一
3
短編集。表題作は冤罪によって捕まった男の物語でフランスらしい皮肉が効いている。他にも法律や司法を揶揄した短編がいくつか所収されていて、それらは皆面白い。ある家族を中心に置いた連作もあるが、そちらはの方は皮肉は抑えめ。犬の視点で書かれたアフォリズムなどもあり、バラエティに富んだ短編集といえる。2018/04/19
