内容説明
まさに20世紀はベケットの時代であった。下巻では、1953年1月、パリのバビロン座で初演された『ゴドーを待ちながら』の演劇界での反応、ノーベル賞の受賞式欠席の余波、そして1989年のクリスマスの翌日、モンパルナス墓地でひっそりとおこなわれた葬儀の模様までを、多彩な友人たちの証言と膨大な資料でつぶさに追う。
目次
『ゴドー』、愛と喪失 一九五三‐五五
袋小路と憂うつ 一九五六‐五八
検閲と『事の次第』 一九五八‐六〇
秘密の結婚と『しあわせな日々』 一九六〇‐六三
「演劇・演劇・演劇」 一九六四‐六七
事故・病気・「災難」 一九六七‐六九
視力は回復して 一九七〇‐七四
影/亡霊たち 一九七五‐七七
政治と劇団/『伴侶』 一九七七‐七九
「もっとうまく失敗しろ」 一九七九‐八二〔ほか〕
著者等紹介
ノウルソン,ジェイムズ[ノウルソン,ジェイムズ][Knowlson,James]
1933~。サミュエル・ベケット(1906‐89)研究の世界的権威。20年以上友人だったベケットは彼について、「わたしの作品を一番よく知っている人だ」と言った。英国レディング大学の仏文学教授を長く務めるかたわら、同大学ベケット文書資料室(現在、ベケット国際財団)を創設、研究雑誌Journal of Beckett Studiesを創刊するなど、ベケット研究の発展に努めた
高橋康也[タカハシヤスナリ]
1932年東京都生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授、昭和女子大学教授。英文学専攻。2002年6月24日逝去
井上善幸[イノウエヨシユキ]
1958年生。関西大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。明治大学教授。英文学・観念史専攻
岡室美奈子[オカムロミナコ]
1958年三重県生。国立ダブリン大学大学院アングロ・アイリッシュ文学・演劇専攻博士課程、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、早稲田大学助教授、現代アイルランド演劇、演劇学専攻
田尻芳樹[タジリヨシキ]
1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学助教授。イギリス文学専攻
森 尚也[モリナオヤ]
1954年岡山県生。岡山大学大学院文化科学研究科博士課程単位取得退学。神戸女子大学瀬戸短期大学教授。英文学専攻
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感想・レビュー
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