カモ少年と謎のペンフレンド

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560047446
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ぼくの親友で英語嫌いのカモは、謎のイギリス人少女と文通を始め、やがて誰とも口をきかなくなる。ぼくは真相解明のため、ペンフレンド紹介所に侵入し、驚くべき事実を発見する。フランスの少年少女に大人気の愉快な物語。 【編集者よりひとこと】 『人喰い鬼のお愉しみ』『カービン銃の妖精』の作者として知られるダニエル・ペナックは、もともとは児童文学の作家として出発している。『片目のオオカミ』(白水社刊)をはじめ、多くの子供向けの本を書いているが、代表作とされるのが、カモ少年を主人公とするカモシリーズ。本書はその第一作目。

内容説明

カモのかあさんはロシア系移民で十か国語以上を使いこなす。それなのにカモは英語さえまともにできない。ある日かあさんとの賭けに負けて三か月で英語をマスターしなければならなくなり、カモはいやいやながらイギリス人の女の子と文通をはじめる。最初はまるでやる気がなくて親友の「ぼく」に翻訳させていたのに、ペンフレンドにのめりこんだカモの英語はどんどん上達する。そのうち「ぼく」は不安にかられる。カモのペンフレンドはどう考えても普通の女の子ではない。書いてくることが異常だ。カモだけではなかった。学校中に、さまざまな外国語で文通をしておかしくなっている生徒がいる。いったい何が起こっているのか…。「ぼく」はカモを救うために奔走する。

著者等紹介

ペナック,ダニエル[ペナック,ダニエル][Pennac,Daniel]
1944年生まれ、いま世界中でもっともよく読まれているフランス現代作家のひとりである

中井珠子[ナカイタマコ]
東京生まれ。現在白百合女子大学にてフランス語を教えている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

27
某雑誌にて「人間と動物の愛と交流を描き」と解説があり、 爆笑しました。タイトルから連想したんでしょうか?大間違いもいいとこです。 カモのかあさんはロシア系移民で10か国語を使いこなす。それなのにカモは英語さえまともにできない。ある日かあさんとの賭けに負けて3か月で英語をマスターしなければならなくなり、カモは嫌々ながらイギリス人の女の子と文通を始める。最初はまるでやる気がなくて親友のぼくに翻訳させていたのにペンフレンドにのめりこんだカモの英語はどんどん上達する。2002/05/30

ロピケ

6
カモ少年のペンフレンドはあまりに有名な人物だったので、すぐに分かった。後のペンフレンドはイタリア人はなんとなく見当がついたけれど、難問揃いで誰一人分からなかった。翻訳出てるのかな…。作者は確かに日本でも有名人なのですが。困ったことに、今度はその本を読んでみたくなります。2017/01/06

メイロング

5
隠しきれないセンスの良さがにじみ出る。最初の手紙のラストからSFと見せかけて、実はミステリ。主人公が「ぼく」ではないのは、ホームズっぽい。調査は主にこのワトソンがしてるんだけど。なぜ「ぼく」は両親を名前で呼んでるんだろう。そして、たくさん出てくる大人たち、児童文学では珍しい。読者の興味を引っかけるフックはたくさん仕込まれている。なのに、この文体の軽やかさ。こいつはプロの犯行ですよ。2014/12/22

かもめ通信

5
こんなペンフレンドがいたならば、今頃私の語学力も………。(^_^;)2014/03/23

ねこ

4
お母さん、やりますねえ! フランスの児童文学。んん、わたしにはこの作品の味わいどころがわからなかった。子どもには人気のある作家さんらしいのですが、残念。2016/11/20

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