出版社内容情報
ぼくの親友で英語嫌いのカモは、謎のイギリス人少女と文通を始め、やがて誰とも口をきかなくなる。ぼくは真相解明のため、ペンフレンド紹介所に侵入し、驚くべき事実を発見する。フランスの少年少女に大人気の愉快な物語。【編集者よりひとこと】『人喰い鬼のお愉しみ』『カービン銃の妖精』の作者として知られるダニエル・ペナックは、もともとは児童文学の作家として出発している。『片目のオオカミ』(白水社刊)をはじめ、多くの子供向けの本を書いているが、代表作とされるのが、カモ少年を主人公とするカモシリーズ。本書はその第一作目。
内容説明
カモのかあさんはロシア系移民で十か国語以上を使いこなす。それなのにカモは英語さえまともにできない。ある日かあさんとの賭けに負けて三か月で英語をマスターしなければならなくなり、カモはいやいやながらイギリス人の女の子と文通をはじめる。最初はまるでやる気がなくて親友の「ぼく」に翻訳させていたのに、ペンフレンドにのめりこんだカモの英語はどんどん上達する。そのうち「ぼく」は不安にかられる。カモのペンフレンドはどう考えても普通の女の子ではない。書いてくることが異常だ。カモだけではなかった。学校中に、さまざまな外国語で文通をしておかしくなっている生徒がいる。いったい何が起こっているのか…。「ぼく」はカモを救うために奔走する。
著者等紹介
ペナック,ダニエル[ペナック,ダニエル][Pennac,Daniel]
1944年生まれ、いま世界中でもっともよく読まれているフランス現代作家のひとりである
中井珠子[ナカイタマコ]
東京生まれ。現在白百合女子大学にてフランス語を教えている
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