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出版社内容情報
古代ギリシア文学の出発点にして世界文学の永遠の名作――ホメロスによる二つの英雄叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』をヤングアダルト向けにわかりやすく記した読み物。
内容説明
古代ギリシア文学の出発点にして世界文学の永遠の名作―ホメロスによる二つの英雄叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』をヤングアダルト向けにわかりやすく記した読み物。
目次
イリアス物語(王たちの怒り;決闘の果てに;ヘクトルの別れ;敵陣深く ほか)
オデュッセイア物語(女王の嘆き;トロイアの勝利者を訪ねて;白い腕のナウシカア;旅人の物語 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
80
『ユリシーズ』の予習として手始めに元ネタを青少年版からチャレンジ。今まで『イリアス』がずっと、長いこと、謎だったのですが、トロイア戦争の叙情詩だったんですね。顔が良いだけの馬鹿者、パリスによって女の威信を虚仮にされた女神の怒りによって引き起こされたトロイア戦争。更に神々の愛憎関係やゼウスの気紛れによる采配などでギリシャ軍は分裂の危機など、争いは混迷を極める。自分で蒔いた争いの種なのに恋愛ホワホワ脳の弟、パリスの代わりに戦を率いる兄、ヘクトルが本当に苦労人。そしてヘクトルが家族に出会えて喜ぶ場面はホッとする2017/09/15
ヒルデ
3
私は「オデュッセイア」の方が好きだなあ。弱気な若者ががんばる物語はつい感情移入してしまう。それに地位はあっても脳みそはない男たちがしてやられるのもメシウマだった2012/01/25
花凛
2
読む前は、言うても昔々の物語なんだから感情移入とかの話ではないんだろうなぁと思っていたけど、読んでいく内にハッとするような言葉をみつけたり、複雑な感情の機微が描かれている場面もあったりして驚かされた。そして何より人間たちの血生臭い争いとそれに加担して愉しむ神々の戯れ、というスケールに圧倒される。オデュッセイア物語は冒険譚的な要素もあって少年漫画にも出来そう。(もうなってるのかなぁ)2018/03/06
galoisbaobab
2
コレを生で読むのは何回も挫折しているので恥ずかしげも無く「青少年のために短く」してくれたこの本で。(青少年じゃないですが・・・orz)全ての英雄譚の原型は一度読んでおかないとね。「イリアス」「オデュッセイア」という2大叙事詩はどちらもいいねー。本当は平家物語みたいに語ってもらいたいよね。2014/08/31
学び舎くるみ
2
ホメロスの『イリアス物語』と『オデュッセイア物語』を青少年向けにに短く書き表した本。タイトルだけは聞いたことがあっても、内容を知らない話が多い。イリアスがイリオンの歌、つまりはトロイアの歌であるなんてことも知らずにいた。トロイの木馬の話だけは有名なのに。一般教養としてサラっと内容を把握したい方にはお勧めです。2011/05/10