出版社内容情報
ある朝、目が覚めてみると、なんと子どもが大人になり、両親が子どもになっていた! 『人喰い鬼のお愉しみ』『片目のオオカミ』のペナックが放つ傑作ユーモア・ファンタジー。
内容説明
ある朝、目が覚めてみると、なんと子どもが大人になり、両親が子どもになっていた!意表をつく設定と絶妙のユーモアが溶け合った痛快な小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
103
学校の先生だったべナックだけある。12歳の子どもに課される作文の宿題。それもとめどなく。嫌な先生から。出しても貶される…。ある日、先生が罰で出した宿題。『君たち子ども諸君と大人が入れ替わったら』 ありがちなテーマをありがちでなく仕上げるのがべナックの腕の見せどころ。さあ、子供になった親をどうする? 笑いにはさまれる社会問題…片親、移民、汚染された血液などに負けないパリッ子のたくましさも描いてみせる。う~ん、でも、やはりマロセーヌシリーズの方が好みかな。2016/01/16
はむすけ
1
イマジネーションとはでまかせではない!2012/10/05
すみっこ
1
子どもが読んでも大人が読んでもいい素敵なお話。とても辛辣な社会批判小説でもあるんですけどね。風変わりな語り手設定で読み飽きません。2011/02/19
kinaba
1
「もしある朝起きると、自分が大人に、両親が子供になっていたら?」という作文の課題に取り組んでいたらある朝…という。と書いてしまうと陳腐にも聞こえてしまうけど、どうして、ヘビーな社会小説でもある。面白かった。2010/10/24
つゆり
0
サクサク読める。設定も文体も子どもが読んで面白そう。 個性的な登場人物たちのキャラクターが楽しい。 軽快なストーリー展開の中に、幽霊のパパ、子供と大人の逆転、先生vs.生徒、家族、恋愛、ちょっとした非行、性…色んな要素が入ってて、ワクワクしながら読めた。2016/07/13