出版社内容情報
酒と睡眠薬と性的乱行。迫り来る死と孤独の恐怖――老境に入り、過ぎし日の思い出をありのままに綴った出色の手記。
内容説明
酒と睡眠薬と性的乱行。迫り来る死と孤独の恐怖―老境に入り、過ぎし日の思い出をありのままに綴った出色の手記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
慧の本箱
2
『ガラスの動物園』『欲望という名の電車』『焼けたトタン屋根の猫』などの戯曲作家として有名なテネシー・ウィリアムズの回想録です。それもかなり赤裸々なもので、自身の同性愛者としての愛人(複数)との顛末や姉の精神病にまつわる話を始め家族の内状などがあからさまに綴られています。本書を手にすると、彼の戯曲が私的な要素に満ち溢れていることを再認識されます。2015/04/01
ロロ
0
恐ろしく辛い人生を持つ人。ただ、表面的にはよく分からないに違いない。恵まれて見えるのに、何故? と思われるタイプだろう。前半の文章が明るくフレンドリーである点や、彼の母親の取り澄ました間違いない美しさが、とにかく哀しい。