『オデュッセイア』を楽しく読む

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『オデュッセイア』を楽しく読む

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560046593
  • NDC分類 991
  • Cコード C0098

出版社内容情報

 イタリアのベストセラー作家が、ホメロスの名作を愛情をこめて解説する。時には大ぼらを吹き、時には狡猾な企みを巡らして、難局を切り抜けるオデュッセウスの冒険をたのしく語る。

内容説明

時には大ぼらを吹き、時には策略をめぐらして、難局を切り抜けるオデュッセウスの冒険の数々。イタリアのベストセラー作家が誘う名作の世界。

目次

ウーティス(神々の集会;青年テレマコス;賢人ネストル;金髪のメネラオス;カリュプソ;ナウシカア;アルキノオスの王宮;パイエケスの宮廷にて ほか)
オデュッセウスの悪名

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

24
実際楽しい太古の叙事詩の要約解説書。翻訳の都合か、現代的にリライトされていることでオデュッセイアの内容をより深く知ることができ、中でも登場人物の語源の話は彼らの役割を整理する上でなるほどと唸らされる。何より面白いのは、物語の後に設けられたオデュッセウスの悪名という章。「彼がトロイアで戦ったアカイア人の中で最も嘘つきだったことに疑いの余地はない」から始まる、彼が敵のみならずライバルまでもを騙し陥れてきた悪行の数々を読むと、オデュッセイアとは英雄譚ではなくどこまでも人間の物語なのだと痛感させられてしまう。2018/09/30

やまはるか

10
図書館本 ジョイスのユリシーズを読みながら丹羽隆子「ギリシア神話」と本書を読んだ。ホメロスを読まなければ確かなことは言えないがユリシーズの難解で変幻自在な文体もオデュッセイアをなぞっているのではないかと想像した。オデュッセイア案内書ではあるが十分楽しめた。20年ぶりにイタケに帰還し邪魔者を駆逐したオデュッセイア、妻との睦ましい愛のときを女神アテネは女神アウローラをおしゃべりで引き留めて夜が明けるのを何時間が遅らせた。神々が登場する物語の面白さを表わす詩的な逸話だ。2020/06/15

GPT

3
古代叙事詩オデュッセイアを意訳、また合間に短い解説が入り、読みやすくしたもの。オデュッセイア初読でしたが、なかなか面白く読めました。吟遊詩人が語り継いだという背景があるため、ストーリーは基本的に会話の連続です。度々出てくる「神と見間違う」 といった大仰な表現も、歌に乗せた歌詞と見れば納得ですね。旅人、浮浪者にはゼウスの加護があるので食客として饗す風習があるかと思えば、他国を侵略、略奪したことを当たり前のように他人に話す といった、古代ギリシャの道徳観が興味深いです。守護神アテナがマメ過ぎて微笑ましい…2019/04/13

v&b

2
マルチな才能を発揮する(らしい)イタリア人作家による、梗概と解説を混じえた抄訳みたいな本。『オデュッセイア』(未読)の手引きとして優れている。おすすめ。2014/01/27

rivaner

2
本来なら回りくどい書き方をされているはずのオデュッセイアが、時々入る著者のチャチャですんなりと入り込むことができます。本来のオデュッセイアの読み方とは違うのかもしれないけど、楽しく読める1冊。2013/03/16

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