出版社内容情報
小説の名人による初の短篇集。10篇の主人公は皆、様々な時代に海峡を越えてフランスへ渡った英国人である。自国の無理解に嫌気がさした大作曲家、鉄道敷設に献身する技術者、ナポレオン戦争で捕虜になった貴族、ボルドーのシャトーを買ってワイン作りをする女性……英仏の友好と確執が鮮やかに描かれる。
内容説明
さまざまな時代に海の向こうフランスへ渡ったイギリス人たちをめぐる十の物語。小説の名人による初の短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niaruni
2
この作家、実はものすごい皮肉屋? 人間のダメなところを鋭く突き、容赦なく抉る。誰にも寄り添っていかない視点は、決して意地悪ではないのだけれど、甘さがまるでないので、ひりひりする。2012/04/06
takao
1
ふむ2025/07/02
ロピケ
1
バーンズのフランス好きは知っていたものの、まさにイギリスとフランスの間の短篇集。学識豊かなバーンズの本を読むと、書かれている情報が気になってくる。第一次大戦下の戦場から兵士の送った葉書の書き方やら、あちこちの教会の扉の宗教画(これは他の本)などなど。この意味で興味が湧いたのは「実験」。『「K」とだけ記された女性』って!なんとも後味を引くラストでした。一番心に残ったのは「竜騎兵」。お陰で、「ナントの勅令」前後のフランスのカトリックとユグノーの感覚がつかめた気がします。好感を持てたのは、「ふたりだけの修道院」2012/05/21
直
0
(イケメン)イギリスとフランスの微妙な関係。2013/10/01
城井隆京
0
日本ではあまり注目されてない作家ですが、とてもよいです。2012/03/18
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- 和書
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