出版社内容情報
中央ブータンにあるタン谷、ウゲン・チョリンの領主の子として生まれた著者が、古来より語り伝えられ、異文化の移入により今では滅びつつあるブータンの民話・寓話・伝説を国中の語り手を訪ね採話した、貴重な民話伝説集。著者が子供の頃にランプの下で聞いた話が多数の挿絵と共にいきいきと蘇る。
内容説明
仏教に生きる純朴な人々の知恵とユーモアの成果。古来よりブータンで語り伝えられてきた民話・寓話・伝説を国中の語り手を訪ね採話した貴重な民話・伝説集。民話伝説で辿るブータンの文化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pocco＠灯れ松明の火
14
ラワンのランプの火を囲み、人が輪になり、話を聞く「タンポーティンポー」から始まる寓話や昔話。揺らめくラワンの火と影の中、笑い・泣き・怒りを感じ、話を楽しむブータンの人々。＞＞輪で話を共に共感する経験が幸福感を高めるのかも。私の好きな話は「ヘレーじいさん」「虎と蛙」「カッコーと蛙の夫婦」「龍に救われた男」など。昔話好きな方は一度どうぞ。2011/12/21
