出版社内容情報
『ゲド戦記』で知られるアメリカSF・ファンタジー界の女王が、文学、フェミニズム、物語、旅といったテーマを力強い思考で描く評論集。女性作家の未来についてしなやかに論じ、田舎への旅をユーモアたっぷりに謳いあげ、自作を引きながら物語論を展開する。円熟の境地に達した巨匠の思想的集大成。
内容説明
『ゲド戦記』で知られるアメリカSF・ファンタジー界の女王が、文学、フェミニズム、物語、旅といったテーマを力強い思考で描く評論集。女性作家の未来についてしなやかに論じ、田舎への旅をユーモアたっぷりに歌いあげ、自作を引きながら物語論を展開する。円熟の境地に達した巨匠の思想的集大成。
目次
スペース・クローン
ジェンダーは必然か?再考
家族計画の道徳的および倫理的意味
暗い嵐の夜でした、あるいは、なぜ私たちは焚火のまわりに集まるのか?
「ろくろ」を回す
物語をめぐる考察
世界の創造
飢え
土地の名前
ある王女様の物語〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつまぶし
1
よく分からないものが多かった。文庫化していないのも、そのせいなのか。評論集と銘打ってあるだけに、その対象を知らないと理解しづらいということもあるだろうが、ロジックと一体になったレトリックを読み解けなかったという感じ。とはいえ、フェミニストと称されるル=グウィンならではの世界の見方、とらえ方が強烈に表現されている箇所はいくつも見つけることができた。女性が男性社会から排除されているように、男性が無自覚に男性であることで男性自身から排除されているものがある。それに気づくことがもう一つの世界の理解への筋道だろう。2021/11/13
-
- 和書
- 母 世界の名作文学