出版社内容情報
「眠りの森の美女」「赤ずきん」「長ぐつをはいた猫」「青ひげ」「おやゆび小僧」など、17世紀末にフランスで出版されたペローの昔ばなしは、時代と国境を越えて読みつがれてきた。本書は、挿絵画家ギュスターヴ・ドレの華麗にして精緻な版画を数多く添え、不朽の名訳でおくる決定版である。
内容説明
「眠りの森の美女」「赤ずきん」「長ぐつをはいた猫」など、時を越えて読みつがれるペローの昔ばなしを、ドレの精緻・高雅な版画を多数添えておくる名訳決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Maiラピ
16
ギュスターヴって言ったら、私にはクールベですが、モローを思い浮かべる人も。美術展のお知らせでこのギュスターヴ・ドレの赤ずきんを見て、(ナイトキャップの狼と可愛らしい女の子)初めてドレを知りました。他の挿絵版画も見たくなって手に取りました。森の中で出会う赤ずきんと狼の版画、たまりませんね!!どれも知ってるお話だったけど、グリムなのか、子供用なのか、このペローのものとは微妙に違うところが昔ばなしの流動性っていうか、語る人や相手、環境や場所や時代で変化するおもしろさがありますね。“まき毛のリケ”って恋は盲目?2011/06/26
ぼんくら
7
グリムとの類話の比較のため。字が大きく余白も多く、老眼にはありがたかった。ドレの挿絵もふんだんに収録。グリムに比べて冗長でした。2012/12/22
mawaji
6
ドレの挿画が見たくて9年前に購入し漸く読みマシタ。お馴染みの昔話8編は必ずしもハッピイエンドではなくて「本当は怖いグリム童話」みたいな趣の物語でした。妙に肉感的な赤ずきんちゃんが狼と同衾してしまうシーンを見ると物語の最後にある教訓の意味がようく伝わってくるようです。サンドリヨンの教訓は「寛容」かなと思ったら「しとやかさとうしろだて」だったとは。親指こぞうの教訓「弱かったり、だまりこくっていたりする、そのちっちゃな、みっともない子のおがげで、一家がしあわせになれることもあるのです」もまた印象深く思いました。2016/02/09
サキノハカ
2
あばたもえくぼの「まき毛のリケ」が結構好き2013/07/25
なるとん
2
グリム童話との細かな差異が面白い。2010/05/07