出版社内容情報
人生の途上でかがみこむ者、敗退の坂をころげていく者への共感が「フロベールの夜」を喚び起こし、勝ち誇る者たちの驕りに対するアイロニーが「モンスターの森」をつくりあげる。――今なお「現代」の作家であり続けるフロベール、その怪異なモンスター幻想をめぐる自由な想像による探索の旅。
内容説明
人生の途上でかがみこむ者、敗退の坂をころげていく者への共感が「フロベールの夜」を喚び起こし、勝ち誇る者たちの驕りに対するアイロニーが「モンスターの森」をつくりあげる。―今なお「現代」の作家でありつづけるフロベール、その怪異なモンスター幻想をめぐる自由な想像による探索の旅。
目次
1 モンスターを見にいく
2 モンスターの出現
3 羊の頭のなかの蛆虫
4 暮夜叢林のなか
5 名づけえぬもの
6 頭にかぶさるモンスター
7 架空の混乱
8 至福の部屋
9 フロベール、フロベール