感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ソングライン
18
今は35歳となり山荘で幸せに暮らす夫婦、兵役を終えたばかりで将来の計画もないルイ、歌手になる夢を捨てきれないオディール、20歳になろうとしていた二人はパリ、サン・ラザール駅で出会います。二人に関わる中年の男性3人、今は新人歌手を発掘することが仕事の作曲家ベリューヌ、夢かなわず中年となり学生生活に憧れるブロシエ、そしてルイを現金の運び屋として雇う謎の山師ブジャルディ。明日が知れぬ青春の二人と夢破れた落日の男たちの関りを淡々と描くモディアノです。2023/07/24
三日月
5
フランスの郊外で子どもとのんびり暮らしている夫婦の、出会った頃にあった出来事や心情、生き様などを綴った青春ストーリー。◇ 舞台がパリということで、純日本人の私にはオシャレにしか見えない街で、描写を追うごとにうっとりとさせられた。二人の生き方には取り巻くものが(当然だが)日本のものと違っていて、非日常の物語を見ているようだったが、とても興味深く楽しめた。2021/03/07




