感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
loanmeadime
17
約半世紀ぶりの再読。レビューが一つもないんだから、どのくらいの人が、これを知ってるか、ぼくは知らない。こんなような文章が良く出てくる、ウェルテルをサリンジャーが書いたら、というようなパロディー小説です。高橋義孝訳のゲーテを読んで、「あれ、サリンジャー？」と、思ったのはずいぶん昔に読んだ本書の記憶が微かに残っていたからかもしれません。1973年ぐらいだと、東独でもこんな書物が書けたのか、と思います。読み返してみて、訳者早崎守俊氏の解説も良かったです。2021/08/10
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