狐物語

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  • サイズ B6判/ページ数 505p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560043226
  • NDC分類 951
  • Cコード C0098

出版社内容情報

 本書は、12世紀後半から13世紀にかけて主に北フランスで作られた動物叙事詩、20話を収録する。各話共通の主人公はルナールという名の狐で、この狐がいろいろな動物や領主、騎士、僧侶などに悪知恵を働かせ、騒動を引き起こす様を明るく陽気に描いている。随所に諷刺を盛り込んだ韻文物語。

内容説明

本書は、十二世紀後半から十三世紀にかけて主に北フランスで作られた動物叙事詩。二十話を収録する。各話共通の主人公はルナールという名の狐で、この狐がいろいろな動物や、領主、騎士、僧侶などに悪知恵を働かせ、騒動を引き起こす様を明るく陽気に描いている。随所に風刺を盛り込んだ韻文物語。

目次

第1話 ルナールの誕生と子供時代
第2話 ルナールが荷車の魚を失敬した話
第3話 ルナールがイザングランを出家させた話
第4話 ルナールがイザングランに鰻釣りをさせた話
第5話 ルナールが雄鶏シャントクレールを捕まえた話
第6話 ルナールがティベールの尻尾をちょん切った話
第7話 ルナールがイザングランの弟プリモーを坊主にした話
第8話 イザングランがルナールを国王の宮廷に告訴した話
第9話 ルナールが熊のブランに蜂蜜があるとだました話
第10話 ルナールが染物屋になった話
第11話 ルナールが旅芸人になった話
第12話 ルナールの女房とイザングランの女房が喧嘩した話
第13話 ノーブル王がルナール、イザングランと獲物を分けた話
第14話 ルナールが烏のティエスランからチーズをだまし取った話
第15話 四十雀とルナールの舌戦
第16話 ルナールがイザングランを井戸にはめた話
第17話 ルナールとイザングランの決闘
第18話 熊とルナールと農夫リエタールの話
第19話 ルナールが医者になった話
第20話 ルナールの死

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

26-ring-binder

1
12世紀には次第に形を成して13世紀に集約されたというフランスの古典的な物語。話のスタイルとしては、狐と狼の遺恨に加え、ライオンが王である宮廷の貴族がまたそれぞれ動物で、狐に酷い目にあわされ最後は報復するという流れなのであるが・・・。成立した時代から邪推すると、元々は人間の貴族たちが行った所業を、動物に置き換えて風刺して笑っている物語のようにも読める。貴族社会を一皮剥けば、野蛮でケモノじみた振る舞いの下品な社会なのかもしれない。この物語のイメージの膨らませ方次第で、2重・3重皮肉があって楽しい。2022/06/30

チャカチャカりきりき

0
まあなんとも悪狐ルナールを中心とした動物たちが生き生きしているのでせう。やっぱり物語群だけあって、異なる作者ごとに違いがうすうす感じられます。これは何だかセリフ回しがうまい、とか状況説明がうまい、とか。これは嘲笑的だなあ、とかパロディだなあ、とか。2014/11/12

さとみ

0
卒論資料?図書館でたまたま目に入ってので

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